【環境トピックス】海水面上昇はIPCCの予測以上に進行 (2月2日 毎日新聞ほか)
ドイツ・ポツダム研究所やNASA(米航空宇宙局)などの研究チームは、海面水位の上昇がIPCC予測を上回って上昇していることを発表した。
この研究チームで1990年以降の二酸化炭素(CO2)濃度、地球の平均気温、海面水位の観測をしており、CO2濃度と平均気温の観測結果はIPCCの予測と一致していたが、海面水位の年間上昇幅は予測(年2ミリ未満)を上回り年3.3ミリ上昇していた。
この予測とのずれは、2002年に南極で約3200平方km(東京都の1.5倍)の氷床が1カ月余りで消失、グリーンランドでは1996年の倍の速さで氷床が解けているなど、予測より急激に氷河・氷床の崩壊が進行しているために起きている。