巻頭言

【巻頭言】いじめ ~ひとりじゃない~ (4)

「いじめなんて、自分はしていない」と思っていても、気づかずに、周りの人を傷つけているかもしれません。誰でもその可能性はあります。気持ちがいっぱいいっぱいのとき、疲れているとき、機嫌の悪いとき、誤作動をしていませんか。ちょっとおかしくなりませんか。自分をチェックするためのコーチングをプレゼントします。

★ コーチング
自分をチェックするときは、コーチングがいいと思います。
コーチングの例を書いてみました。
カウンセリングのように、ゆっくり自分と対話してみてください。

あなたには、いま、気に入らない人はいませんか。
えっ? 気に入らないのではなく、その人に問題がある?
そうですか。 問題のある人がいるのですね。

ところで、
あなたは、その人に、どのように接していますか。
えっ? 言うべきことを言って、注意すべきことを注意しているだけ?
そうですか。 問題はその人にあり、その人に原因があるのですね。

ところで、
あなたは、あんなにすばらしい心遣いができるのに、
その人には、どうして心遣いができないのですか。
えっ? 心遣いはしてる?
そうですか。 どんな心遣いをしているのですか。

ところで、
その人が、苦しんでいることを知っていますか。
周りの人も、あなたの態度を、気にしていることを知っていますか。
えっ? それはその人の思い込み? 周りの偏見?
そうですか。 その人に問題があり、周りに問題があるのですか。
あなたには、問題はないのですか。
ところで、
その人が傷付いて苦しんでいることは、どうしたらいいのでしょう。
この状況は、改善はできないでしょうか。
えっ? その人が努力すればいい? その人が変わればいい?
そうですか。 その人の努力不足なのですか。
あなたには改善の余地や、努力の余地はないのですか。

ところで、
あなたは、これまで、逆の立場を経験したことはありますか。
上司に、先輩に、あれこれ言われ苦しんだ経験はありませんか。
もしあるなら、そのとき、どんな気持ちでしたか。
そのとき、相手のことをどう思っていましたか。
「必要なことを言い、必要な注意をしている」と思っていましたか。

そもそも、人はゆっくりと学び、ゆっくり変化するのです。
あなたも、上司や先輩にあたたかく見守ってもらったのではないですか。
だから、あなたは、ここまで来たのではないですか。
そのことを忘れないように。

★チェックシート
1.好き嫌いはないか、それが表われていないか
2.自分の立場の特権や権力を振りかざしていないか
3.勝手なルールを作って、相手や周りを困らせていないか
4.自分の好みで、些細なことを厳しく指摘や指導をしていないか
5.笑顔を意識しているか
6.「三事」(よく観る、よく聴く、受け止める)を意識しているか
7.コーチングを意識しているか
8.目を合わせて笑顔で挨拶すること
9.目を合わせて笑顔で話をすること

 人にやさしく、自分にもやさしく。
 もう少し、ゆっくりしてもいいんですよ。