【巻頭言】虹の天使は「非対立」
ホピ族には「虹の戦士」の伝説があります。
「世界がまさに滅びんとするとき、世界各地に虹の戦士が現れて、
誰の命令でもなく、自分の意志で、平和のために戦う」
『地球村』では、「戦士」や「戦う」というイメージは合わないので、「虹の天使」と改めました。
虹の戦士 ⇒ 虹の天使
平和のために戦う ⇒ 平和のために全力を尽くす
「世界がまさに滅びんとするとき、世界各地に虹の天使が現れて、
誰の命令でもなく、自分の意志で、平和のために全力を尽くす」
いうならば、私は「虹の天使」を増やすために、活動を続けてきたのです。
私は、過去の平和運動や環境運動と、自分自身の経験から、
・ 人は、他から指摘されたり、命令されたり、脅されたりすると、反発したり、防衛したり、それを理解しようとしない
・ 「北風と太陽」のことわざのように、外圧や攻撃に対しては身を守ろうとする
・ 相手の提案が正当であっても、相手の気持ちや態度に、自分に対する怒りや憎しみがあれば、提案を拒否する
・ 自分の気持ちを理解しない人、自分の意見を聞かない人は拒否する
ということが深く深くわかりました。
ですから、
・ 相手に対して、反対、抗議、要求、戦いという「対立」の立場に立たず、
「みんなにとってどうすればいいか」「当事者にとってはどうか」「このままではどうなるか」
「未来はどうあればいいか」という視点に立って、根本的な問題解決を考える
・ 現状を知る、現状を伝える、根本原因、根本的解決を共に考える
・ 具体的に、現実的に、実行可能なプランを共に作る
・ 自分が実践する。自分の実践を通して伝え広める
という「非対立」の理念を発見しました