スペシャル対談

2008年1月号 新春スペシャル対談 (株)船井本社 代表取締役会長者 船井幸雄さん


2008年の新春を飾るのは、みなさまご存知の船井幸雄さん(写真右)です。経営コンサルタントや経営者という枠を超え、「人間研究家」として活躍される船井さんを迎えて、今年の展望と、お二人が果たす役割について話し合い、興味深い対談となりました。

今年は変革の年になります


高木 昨年もフナイオープンなど、いろいろお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

船井 2007年はねぇ、長く体調がおかしくて、今も実は治っていないんですよ。

高木 そう言えば、声が…。 風邪ですか ?

船井 いや、喉もだけど、口内炎がずっと治らなくて…。最近やっと原因がわかったところです。実は2004年に写真を撮ろうとして道路の側溝に落っこちたんですよ。レントゲンでは分からなかったのですが、その時に頚椎の6番と7番目を痛めて、そこから心臓に来て、胸に来て、喉に来て、口に来たということがわかったんです。原因が分かったので、治療しなおしていますので、もうすぐ治ると思います。

高木 それは大変でしたね。

船井 病気になって少し気力も落ちていましたが、まあこれから元気になりますよ。

高木 安心しました。さて、今年の世の中の動きはどうでしょうか。

船井 これから、かなりひっくり返ると思いますよ。

高木 昨年は混乱しましたね。特に政治の世界と業界で。

船井 今年はもっと混乱すると思います。これから4~5年の間に大きな変化が起きるでしょう。高木さんも、そのための役割を担った人。事故から生還された経緯から、非常に特別な人だと思っています。

高木 26年前の事故で、「みんなの幸せの実現」「世界を変えたい」という想いで帰ってきました。

船井 とんでもない事故に遭われたことにも意味があって、人生には無駄なことはないんだと思います。

高木 すべて自分しだいですね。「すべて必然だった」と感謝して生きるか、「すべて失敗だった」と恨んで生きるかで、人生はまったく別のものになります。私は、会社をやめ、大好きだった音楽をやめ、26年、思い切り幸せの種まきをしてきました。

船井 そうですね。僕もかなりややこしい人生を送ってきたけれど、全く無駄はなかったなあ。

脳の重さは絶滅速度を速めるのか


高木 昨年、一つの発見がありました。『地球村通信』11月号に書きましたが、脳が重くなるにつれて、種の絶滅が早くなっているのです。500万年前、人類の特徴を持つ祖先が出現、脳は500g、250万年で絶滅。ホモハビリス、800g、百数十万年で絶滅。ピテカントロプス(ジャワ原人)、1000g、70万年で絶滅。ネアンデルタール、数十万年で絶滅。クロマニヨン、20万年で絶滅。10 万年前に、我々ホモサピエンスが出現、1400gの脳を持ち、今まさに滅びようとしているのです。

船井 あっ、その話はよく分かるね。

高木 脳が大きくなればなるほど、余計なこと、不自然なことを考えるから、滅びていくんですね。人類は今、絶滅寸前なのです。

船井 その通りです。これからの4~5年が、人類のあり方が変わる分岐点だね。まずは、分かっている人たちだけでも、すぐに良い方向に向かわないといけない。

高木 人間が大きな脳を持つのは滅亡するためではなく、もっとポジティブな意味があるはずです。それは、他の生物にはない二つの超能力、想像力と創造力です。すばらしい未来をイメージして、それを実現する能力があるのです。それを開花するためには、まずは、分かっている人たちで動き始めるしかないでしょうね。

「感謝しているよ」「愛していますよ」


船井 僕は、分かっていない人も含めて対象にするのは無理なんだと分かってきました。それには不思議な話があるのです。病気で臥せっている4月に僕の友だちが、「孫が船井先生に会いたいというので」と、娘夫婦と孫2人を連れて会いにきました。お孫さんは中2の少年で、「夢の中で宇宙船に連れて行かれて、宇宙船で船井先生に勉強を教わっています。宇宙船の船井先生から、こっちの船井先生に伝言があるので伝えにきました」と言うのです。その伝言とは、「先生は、本来しなければならないこと以外のことに一生懸命になっているから病気になっている」ということと、「いろんな人が、2012年に変革と言うけれど、そんなに人はもたないよ」ということの二つ。その少年は月に一度、数回やって来て、「先生は、すべての人を助けたいと思っているのでしょうが、その考え方はとりあえずやめてください」と言うのです。

高木 何かの啓示みたいですね。

船井 ええ、啓示でしたね。何を聞いても知っているから驚きました。私の自宅の部屋の様子まで詳しく言い当てるのですから。そんなこともあって、とりあえず分かってくれる人に分かってもらうことが、今の僕の仕事だと割り切ったんです。すると病気の原因もわかり、治療法も見つかりました。もう一つ、ハワイのヒュー・レンさんから、あらゆる問題を解決できる秘伝「ホ・オポノポノ」という話を聴きました。これを広めていきます。

高木 「ホ・オポノポノ」とは?

船井 「感謝しているよ」と「愛していますよ」を、問題がある相手にも、自分にも、繰り返し思って言うことで、すべてを正せるという秘伝です。

高木 なるほど・・・思い当たりますね。

船井 あとは自然に任せることですね。自然の中で、自分にできる、世のため、人のためになることをやっていくようにしたら、すべてうまくいくと思います。

高木 同感です ! これからも、美しい地球とみんなが幸せな世界の実現のために力をお貸しください。

● 船井幸雄 . com
http://www.funaiyukio.com/

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この連載『スペシャル対談』を改めてお読みいただきたいと、これまでの対談から11名のゲストとの対談集『高木善之対談』を発刊しました。2年前の船井さんとの対談も掲載しています。今一度お読みください。