【環境トピックス】世界の食料価格が過去最高に(FAOほか)
国連食糧農業機関(FAO)は、2010年12月の主要食料価格指数が、今まで最高だった2008年6月の指数の2倍以上になり、統計を始めた1990年以来で過去最高値を記録したと発表した。主要食料価格指数は、穀物、肉類、乳製品、砂糖、油脂について、2002年~2004年の平均を100とし、食料全体の平均価格を指数化したもので、砂糖と油脂の指数は2008年12月からの2年間で2倍以上に高騰し、穀物は2010年6月からの半年で1.6倍に急騰した。
一方、オーストラリアでは、2010年12月に発生した大規模洪水の被害が拡大している。被害面積はドイツとフランスを合わせたほどの面積になり、被害額は約4900億円に上り、小麦や砂糖の生産も打撃を受けている。FAOは「食料価格がさらに上昇する可能性が十分にある」と警戒している。