【環境トピックス】パーム油 マレーシアの泥炭湿地林を破壊(国際湿地保全連合)
国際湿地保全連合(WI)は、マレーシアではパーム油の大部分が、熱帯泥炭湿地林で生産されていると発表した。この報告書では、特にサラワク州では、2020年までにパーム油のプランテーションの拡大が、広大な泥炭湿地林を完全に破壊してしまう可能性があると述べられている。マレーシアでは、世界のパーム油の45%を生産していて、現在、新しいパーム油のプランテーションはほとんどサラワク州にある。最近までサラワク州は豊かな熱帯雨林に覆われていたが、2005年から2010年の間に、約100万ヘクタールあった泥炭湿地林のうち、約35.3万ヘクタールが伐採され、サラワク州の森林面積の約10%、泥炭湿地林面積の約33%が失われたことになる。このうち、65%がパーム油生産のためだった。マレーシア全体では元々、250万ヘクタールの泥炭湿地林があったが、パーム油生産のために51万ヘクタール以上が伐採されたと報告されている。