【環境トピックス】急速に失われる南米とアラスカの氷河(UNEP)
国連環境計画(UNEP)は、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニアの氷河と、アラスカの氷河が、世界で最も速いスピードで失われていると発表した。この報告書によると、パタゴニアとアラスカの氷河の次に融解のスピードが速いのは、アメリカ北西部とカナダ南西部の氷河で、その後にヒマラヤのヒンドゥークシュ山脈などのアジアの高山、北極圏、アンデス山脈が続き、どの氷河の融解も地球温暖化とつながりがあると述べられている。また、1980年代初めと比較すると、氷河が失われるスピードは大幅に増加しており、氷河湖の決壊による洪水の回数も最近40年間で増え続けていて、このままではいくつかの氷河は、今世紀末までに大部分が消失してしまう可能性があると報告されている。