脱原発への道

脱原発に動き始めたドイツ

27日に行われた2つのドイツ州議会選で、一貫して脱原発を訴えてきた環境政党・緑の党が大躍進しました。南西部バーテン・ビュルテンベルク州では、58年間州政権を担ってきたメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)を破り、ドイツ政治史上初めて緑の党が州首相になりました。西部のラインラント・プファルツ州議会選でも、緑の党が得票率を伸ばし、社民党と連立を組む可能性が出ています。
ドイツでは、2000年に2020年までに原発全廃を決定しましたが、昨年9月に原発の稼働年数を最大で14年間延長する方針を決定。福島第一原発の事故を受けてメルケル首相は、延長計画を3カ月で見直すことや、使用年数が最も長い原発7基を一時停止しました。今回の選挙結果により、ドイツでは脱原発政策がさらに推進されると考えられます。