脱原発への道

放射能漏れに対する個人対策(抜粋)

スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)の山内正敏氏がご自身のホームページで掲載されているものからの一部抜粋です。行動規範になることを願い掲載します。
必ず、こちらで確認ください。

『どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)』を
放射能と風向きの観測値から、緊急行動指針の概算をされています(3月25日現在)。
放射線問題が長期(3週間~500時間以上)に渡る場合は別のガイドラインが必要。

●放射能に対して
(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
 ※10日以上続く場合は脱出を真剣に考えるべき。

●妊婦に関する特別な考慮
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合
  居住地近くで300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合
  居住地近くで30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
   10日以上続く場合は脱出を真剣に考えるべき。
 ※乳幼児や子供は妊婦と大人の中間

●今回の福島第1原発に関する特殊事情
(5) 原発から北西と真南に伸びる地域では上記(1)、(3)の半分の放射能量で緊急脱出すべき = 赤信号。


●チェルノブイリでも問題になった
「事故現場からの直接放射でなく、そこで発生した高濃度の放射性噴煙が移動しながら出す放射線」について
・原発や30キロ下流での高止まりの放射能値は、放射性ダストが出続けている事を意味している。
・現場で非常に高い値を記録したら、その風下の人間は緊急に室内に退避しなければならない。
・その警報が届くまでに2時間見積もる必要があり、そこから80km圏が算出されている。
(6) もしも原発の近くで50ミリSv/時を越えたら風下100km以内の人は緊急に屋内に退避し、
  100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する = 赤信号。
(7) もしも原発の場所で急に5ミリSv/時以上の変動が見られたら、
  風下100km以内の人はなるべく屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値に随時注意する = 黄信号。
(8) 居住地で黄信号の場合、朝凪や夕凪(あるいは霧の発生し易い天気下)は外出を控える = 赤信号。

 ※風向の情報は
 ノルウェー気象研究所(http://transport.nilu.no/products/fukushima)
 オーストリアの気象庁(http://www.zamg.ac.at/aktuell/)、
 ドイツ気象庁(http://www.dwd.de/)、
 フランス放射線防護原子力安全研究所(http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx)

●シュミレーションへの考え方
(9) シミュレーションの試算値に極端に惑わされてはいけない
(10) SPEEDIシミュレーションは、これから先、真っ先に危険になるかも知れない地域を予測するのに役立つ