脱原発への道

東電 10m以上の津波を震災前に想定

福島第一原発に高さ10mを超える津波が来る可能性があると、震災前に東京電力が想定していたことが明らかになりました。

 

東電は、三陸沖から房総半島沖にかけてM8.3程度の地震が起きた場合を想定し、そのときの津波の高さを2008年4~5月に試算していました。その結果、福島第一原発に到達する津波は、1~4号機が8.4~9.3m、5、6号機が10.2m、防波堤南側で15.7mになるということが分かりました。

 

しかし、実際の津波対策にこの試算結果を反映せず、震災直前の3月7日まで約3年間、東電は原子力安全・保安院に報告していませんでした。東電も保安院もこれらの事実を公表せず、10mを超える津波を「想定外だった」との説明を繰り返していました。毎日新聞ほか)