原発の安全対策 1基194億円
政府は、福島第一原発の事故を受けた原発の安全対策には、1基当たり194億円が必要だという試算を発表しました。
政府は事故後、対策ごとに試算したところ、津波で電源などを失っても炉心損傷を防ぐには118億円、送電設備の耐震性強化に26億円、非常用発電機を常に2台確保するために17億円、水素爆発防止対策に13億円など、合計194億円であることが分かりました。
単純計算すると、福島第一原発の6基を除いた国内の原発48基に、高速増殖炉もんじゅを加えた場合の総額は約9500億円となります。建設費や運転維持費以外に、原発に巨額の費用がかかることが改めて浮き彫りになりました。(共同通信)