【環境トピックス】安室ダム 給水ゼロでも地元は31億円負担(1月6日 神戸新聞)
兵庫県の安室ダムについて、完成から20年間、一度も取水していない相生市と赤穂市、上郡町が約31億5000万円を負担してきたことが分かった。
当初は3市町でつくる企業団が負担する事業費のうち、給水人口の右肩上がりの増加を見込んで、半分は国からの補助金を充て、10分の1を3市町からの出資金、残りは企業債を発行し徴収した水道料などで返済する計画だった。しかし、実際の給水人口は減少し続けたため、1991年のダム完成後も、従来からの水源で対応でき、企業債の発行も停止となり、代わりに住民らの税金で負担している。
3市町は2030年度までにさらに約13億8000万円を負担する見込みであり、誤算のつけを住民が負担させられていることが明らかになった。