【環境トピックス】核燃料再利用15%は、根拠なし(東京新聞2012年3月3日)
原子力委員会事務局が政府に提出した使用済み核燃料の再利用の割合は、根拠が確認されていないことがわかった。
公表されている「再生率」は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムなどが、どのくらい核燃料(MOX燃料)として再利用できるかの割合で、15%とされていた。
しかし、実際にはウラン燃料は再生が難しいため、利用する計画はなく、実際にはプルトニウムだけで1%にしかならない。この数字が変わると核燃料の発電コストが、公表価格より更に高くなるため、再計算が必要となる。