脱原発への道

国内の全原発 フィルターいまだゼロ

原発で重大事故が起き、格納容器内の圧力を下げる排気(ベント)を迫られた際、放射性物質の排出を最小限にとどめるためのフィルターが、国内のどの原発でも設置されていないことが東京新聞の取材で分かった。

福島の原発事故では、ベントに踏み切った際、排気筒にフィルターがついていなかったため、大量の放射性物質をまき散らす結果を招いた。東京新聞がこうした対策の進展度について各電力事業者に取材をしたところ、事故から一年が過ぎたのにもかかわらず、実際にフィルターを設置した会社は一社もなかった。

また、事故時に作業員の前線基地となる免震施設の放射線対策(被曝対策)も棟全体に行ってるのは、東京電力だけであることも判明した。

東京新聞3月27日