脱原発への道

美浜2号機、保安院10年延長許可へ

福井県美浜町にある美浜原発2号機は、7月に運転開始から40年を迎える。

心臓部である原子炉圧力容器の劣化や耐震安全性が懸念される中、保安院は6月6日、10年間の運転延長を「妥当」とする審査結果を示した。

しかし、現在国会では「原発の運転年限を40年」とする法案が審議されている最中で、この改正法が執行されれば、運転延長は制度移行期間特例としての3年間となる。

さらに、規制庁の設立準備をする担当者は「執行までに40年超の原発の稼働を原則認めない厳しい基準を作る」と話している。

その通りになれば、10年延長も事実上無効となるのに、保安院は無理押ししてでも延長を認めようとしている。

「今は結論を保留にし、新しい規制庁が出来てからにするべきだ」という批判の声も上がっている。

電力会社の利益を守るかのような保安院の姿勢には、疑問と不信感を感じる。