環境トピックス

【環境トピックス】今世紀中に深刻な干ばつ危機(アメリカ大気研究センター)

アメリカ大気研究センター(NCAR)は、地球温暖化によりアメリカやアフリカ、南ヨーロッパなどで、今世紀中に人類が経験したことのない深刻な干ばつの危機に見舞われる可能性があると発表した。NCARは、コンピューターによる気候モデル解析に基づき、2000年から2099年までを4つの期間に分け、世界の各地がどの程度乾燥するかを予測した。また、乾燥の度合いをマイナスで表し、マイナス4以下で極度に乾燥した状態で、最高値をマイナス20に設定した。その結果、2030年代までにアメリカの中部や西部の多くの地域でマイナス4からマイナス6、地中海地域ではマイナス8以下になり、今世紀末までには、アメリカやアフリカ、南西アジア、オーストラリアの大部分でマイナス8からマイナス10の深刻な干ばつが生じ、特に地中海地域の多くはマイナス15以下になり、未曾有の干ばつが起きる可能性があると報告されている。