【環境トピックス】高速増殖炉「もんじゅ」 事実上の運転禁止命令
2013/5/13朝日新聞ほか
原子力規制委員会は、高速増殖原型炉「もんじゅ」の使用停止を命じる方針を示した。
安全管理体制を全面的に見直すまで運転再開の準備を認められない方針。
今回の使用停止で、原子炉起動に必要な核燃料の交換や制御棒の動作、格納容器の密閉性などの確認作業ができないため、事実上の運転禁止命令となる。
「もんじゅ」は95年ナトリウム漏れ事故を起こし運転停止、2010年には運転再開したが核燃料交換装置が落下するというトラブルにより再び運転を停止している。
2009年に機器の点検計画が作成されたが、その翌年から点検を放置するというルール違反が行われており、1万個近い機器(うち最高度の安全性が必要な最重要機器55個)の点検を怠っていた問題を重くみている。
「もんじゅ」には、これまでに1兆円近い税金が投じられている。