環境トピックス

【環境トピックス】福島第一原発への海外からの懸念

8月28日、高濃度汚染水漏れ事故の評価が、レベル3「深刻な事態」に引き上げられた。海外メディアは、東電の危機対応能力を疑い、政府の介入強化が求められると報じた。フランスやドイツ政府の原子力アドバイザーを歴任したシュナイダー氏は「福島は当局が述べるよりもっと深刻な状態だ」と指摘。漏出はいたるところで起こっており、正確な数字を把握することは不可能な状態にある。これらの汚染水は地下水によって海へ達し、魚介類などを汚染する。さらに、原子炉冷却に毎日400㌧の地下水が汚染水となり毎日追加されていく為、原発敷地内は汚染水の貯蔵タンクで埋め尽くされている。大量の汚染水が、次に地震が起きた時に引き起こす惨事も懸念の対象だ。韓国のアシアナ航空は、10月のソウル-福島間のチャーター便をキャンセル、村田光平・元駐スイス日本大使は「東電の公式の放射線数値は信頼できない」として東京オリンピック招致の中止を求めていた。

(BBC、ウォールストリートジャーナルほか)

シュナイダー氏は、「日本人は助けを求めるのが下手。でも、それは間違いだ。今本当に助けが必要とされているのに」と述べた。事実を知っているのに声を上げることをせずに、事態が悪化していくのを見ているのであれば、それは事実を隠し続けている東京電力と同じになってしまう。声を上げよう!