環境トピックス

【環境トピックス】「甲状腺がん多発」記述省く

福島県健康調査委員会は原発事故から5年、
2016年3月に中間報告書を出そうとしているが、
そこに大きな問題がある。
専門部会は、甲状腺がんが予想の数十倍であったことを
認めているが、中間報告書(案)では、
甲状腺がんが多発している現状や、その原因の記述が大幅に省かれ、
逆に「チェルノブイリ事故よりも被ばく線量が少ないから
放射線の影響は考えにくい」と強調している。
しかし専門家の中では、「チェルノブイリ事故報告書はデータが少なく、
信頼できない」というのが常識だが、
この報告書では、「信頼できないデータ」を基準に
「放射線の影響が考えにくい」などと結論し、
県民や関係者の疑問、不信が高まっている。

【2015年12月20日 東京新聞ほか】