【地球は今…】安倍政権の総括
安倍政権は、いったい何をしてきたのか。世の中はどう変わったのか。 安倍首相が自分たちのためにやってきたことを検証する。(高木善之・落合眞弓)
●安倍首相は
- 「戦後レジームからの脱却」、「美しい国、日本」を掲げて就任したが・・・
- 曽部の岸信介を信奉し、復古思想(軍国、国体思想、封建的秩序)に傾倒している
- 平和憲法を破棄し、アメリカとの軍事同盟を強化し、戦争ができる日本の実現を志す
- 2014年に内閣人事局を設置し、全省庁人事を掌握し、独裁的政治を可能にした
- もっともらしい言葉で国民を欺き、憑依的な総選挙で多数の議席を獲得
- 安定多数を利用し、国民の声を無視した国会運営
- 強行採決、強行可決で問題法案、憲法違反の法案を次辻と成立させた
- 恥ずかしいほどアメリカのトランプ大統領に追従
●安倍首相の理解力(国会答弁より)
- 「私は国民によって選ばれた」・・・国民は首相を選んでいない
- 「私は立法府の長だ」・・・首相は立法府の長ではない
- 「私は嘘を言ったことがない」・・・ご冗談でしょう!
- 「妻は言っていないと言っている」・・・それがどうかしました?
- 「ポツダム宣言は、つまびらかに読んだことはない」・・・少しでも読んだ?
- 「集団的自衛権は憲法9条の下で許容される自衛の措置」・・・憲法を勉強しなさい!
- 「憲法9場は、核兵器の保有や使用を禁止しているわけではない」・・・ご冗談を!
などなど驚くようなことばかり!
●強引に成立させた問題法案
第1次安倍政権(2006年9月~2007年9月)
- 快晴教育基本法、在日米軍再編特策法、国民投票法、改正イラク復興支援措置法、
社保庁解体・民営化法と年金時効特例法、国家公務員法改正(天下り自由化法)
第2次安倍政権以降(2012年12月~)
- 特定秘密保護法、戦争法(集団的自衛権)、共謀罪、種子法廃止、改正水道法、
働き方改革関連法(高プロ)、TPP関連法、統合型リゾート(IR)実施法(カジノ法) - 核兵器禁止法案に反対・・・国民の声を無視
- パリ協定(温暖化防止条約)に消極的、自然エネルギーに消極的、原発推進
- 海洋プラスチック汚染規制文書に反対など世界の環境保護の流れに逆行
●とんでもない閣議決定
- 「自衛隊は国際法上、一般的には軍隊として取り扱われる」
- 「安倍首相はポツダム宣言を当然読んでいる」
- 「安倍首相の妻・昭恵氏は公人ではなく私人」
- 「教育勅語を教材に用いることは否定されない」
- 「柳瀬元首相秘書官と愛媛県の面会確認は困難」
- 「セクハラ罪という罪は存在しない」
●安倍化した社会
- 5年間のばらまきで富裕層(2割)は潤ったが、庶民(8割)の暮らしは悪化
アベノミクス ⇒ アベノリスク - 2013年「法の番人」といわれる内閣法制局の人事を不文律から変更
- 2014年4月内閣人事局を設置
- 各省幹部の人事権をすべて安倍政権が掌握、三権分立の崩壊
- 特に政府、行政、教育委員会、警察、裁判の不正が目立つようになった
- 社会全体に犯罪、不正(虚偽、隠蔽、改ざん)が増えた
- その結果、不正が明白になっても、平然と否定することが横行
- 報道も政府の姿を反映している
- 報道規制、メディアへの圧力、内閣支持率のトリック
- その結果、国民はあきらめムード、無関心に・・・
★森友・加計問題、安倍首相、首相夫人の関与は明らか
安倍首相がはっきりと指示・命令したかどうかは不明だが、財務省、文部省、内閣府、首相官邸が大きく動き、不正・不当・違法な認定を行なった証拠は揃っている。事件にかかわった人々は「安倍首相を守るため」「自己保身のため」「権力を守るため」に国民を裏切ったのだ。全責任は最高責任者の安倍首相にあるのは明らかだ。
その国家的不祥事が不起訴になること自体、異様な状況だ。
★今後の政権は・・・9月は自民党総裁選
自公が過半数の議席を持つ限り、自民党政権は続くが、秋の総裁選挙で安倍首相が3選されるかどうかが注目される。対抗馬は石破茂氏、野田聖子氏が予想される。
◎つながろう! 声を上げよう!
◎平和と平等、立憲主義を守る本気の政治家を支持しよう!
※詳しくは、書籍『宇宙船地球号のゆくえ』をごらんください。 |