1都4県の水力発電、東電に安価で売電

水力発電所を運営する東京、神奈川、群馬、栃木、山梨の1都4県が東京電力に随意契約で安く売電していたことが分かった。
経産省によると、売電価格は通常の市場取引価格よりも2~4円も安く、売電総額では本来約63億円~107億円も高く売る事が出来た可能性がある。
また、その分一般家庭向けの電気料金が値下げされたわけではなく、東電の一般家庭向け電気料金は1都4県の売電価格の3.3倍の値段で売られている。
つまり、その分住民の共有財産は減り、東電がもうかった計算になることを示している。

同様の問題は全国で計21の自治体でも起きており、
いずれも河川開発の一環として水力発電所を保有し、地域の電力会社に売電しているケースであった。

東京新聞2012年4月2日朝刊

これは随意契約によって東電が余分に儲けているという点も問題ですが、
適正な市場価格で電気が販売されない事によって、他の電気事業者(PPS)が参入しにくい状態にある事も大きな問題です。(事務局)