環境情報

【地球は今…】核の脅威

世界には、使われれば大惨事の核兵器、事故が起きれば大惨事の原発が大量に存在する。 この巨大な脅威に対してどうすればいいのか共に考えていただきたい。(高木善之・落合眞弓)

●核兵器

★1945年 米軍が広島・長崎に原爆投下、死者 20万人以上
★1962年 「キューバ危機」は「米ソ全面核戦争」の寸前
★核兵器の数はピーク時(1980年代)には 6万発以上、今でも 1万 5先発
★核実験は 2000回以上、地球全体を汚染した
★北朝鮮は相次ぐ核実験やミサイル発射実験でトランプ大統領と挑発合戦

★キューバ危機
 1960年代の東西冷戦下、米国はカストロ暗殺未遂、軍事演習などキューバにソ連の核ミサイルを配備した。
米国は核ミサイル撤去を迫り、キューバ攻撃を宣言。
当時の資料によると「米ソの核戦争が起こるとキューバは消滅、アメリカ国民の 7割、ソ連国民の 4割が死亡」と予測、世界を震撼させた。しかし突然のソ連の核ミサイル撤去により危機は回避された。
それは両首脳の話し合いではなく、誤報による偶然であった。ベルリンの壁の崩壊も、ソ連の崩壊も、きっかけは誤報と「名もなき市民」の勇気ある行動からだった。国家や政治家は危険を作るが回避はできないのだ。
(2012年 12月号『地球村通信』巻頭言)


●原子力発電

★全世界で運転中の原発は 400基以上、その 1割(42基)が日本にある
★スリーマイル島事故(1979年)、チェルノブイリ事故(1986年)、福島事故(2011年)
★その他、地震、テロ攻撃、飛行機の墜落など多くの危険がある
★いったん事故が起きれば大惨事、どう考えても推進すべきではない
★放射能漏れ、使用済核燃料の処理問題、汚染水、廃炉など多くの問題が山積
★高レベル放射性廃棄物が増える一方、最終処分場は見通しが立たない
★日本には、核爆弾を何百発も作れるプルトニウムがある

●おかしな現状

★1968年 核不拡散防止条約(NPT)合意、1970年 発効
 しかし中身は「国連常任理事国 5ヵ国以外は核保有禁止」であり、非常に「不公平」
 納得性がないから、いまでは約 10ヵ国が核保有していると思われる
★1996年 国際司法裁判所は「核兵器の使用や威嚇は国際法違反」と勧告的意見
★オバマ米大統領が「核なき世界めざす」とプラハ演説(2009年)
★「平和市長会議」の活動が広がり、加盟都市 163ヵ国、7735都市(2019.3現在)
★2016年 国連の「多国間の核武装撤廃交渉」の決議に米、ロ、英、仏、日本は反対
★2017年 「核兵器禁止条約」122ヵ国の賛成多数で採択
 条約の推進に貢献した国際NGO(ICAN)がノーベル平和賞受賞
 しかし日本など核保有国の同盟国、同調国は反対した
★2019年 トランプ大統領がINF条約からの離脱を表明。各戦力強化に意欲

●あなたはどう思いますか。「なぜ核や原発がなくならないか 」

  • 政治が悪い? 企業(軍需産業、電力会社)が悪い? 首相が悪い?
  • 本当にそうだろうか。 本当にそれだけだろうか
  • フランスではマクロン政権への大きな抗議運動が起き、政策は撤回された
  • 韓国では朴槿恵大統領への大きな抗議運動が起き、大統領は罷免された
  • 安倍政権の不正はもっと大きいが、大きな抗議運動が起きないから改められない
  • 世界の原発反対が成功した地域では、市民が市民発電所を建設したり、大規模な節電をするなど、脱原発の実現に向けて市民が大きな行動を起こしている

●私たちに何ができるか

  • 国際政治を動かすのは国際世論である
  • 国の政治を動かすのは国民世論である
  • 戦争をしたい人としたくない人、どっちが多いだろうか
  • 戦争をしたい人は、戦争を起こすために何をしているだろうか
     おそらく大きなお金と権力を使って大きな努力を続けているだろう
  • 戦争をしたくない人は、平和のために何をしているだろうか
     おそらく、ほとんどなにもしていないだろう
  • その結果、大きな努力をした方が勝利しているのではないだろうか