【環境トピックス】国連 気候行動サミット、後ろ向きな日本
国連本部で気候行動サミットが開催された。「パリ協定」の目標は産業革命前から気温を 2℃未満に抑えることだが、すべての国が目標を達成しても 3℃上昇してしまう。グテレス国連事務総長は、2030年に 45%削減、2050年に実質排出ゼロにする削減目標の積み上げを求めた。求めに応じ 77ヵ国が 50年までに実質ゼロとすると公表した。温室効果ガス排出 5位の日本は、石炭火力の新増設を計画し、30年に 26%、50年に 80%削減という現状の目標を前進させる様子もない。海外から『著しく不十分』と評価され、パリ協定から離脱宣言している排出 2位の米国とともに登壇の機会さえ与えられなかった。高校生の環境活動家のグレタさんは国連の演台から危機感に欠ける首脳らの対応を「我々を失望させる道は許さない」と涙を浮かべて抗議した。
【9月23日 毎日新聞他】