危険に向かう世界(2023.03.30)
●危険に向かう世界
いま米韓合同軍事演習が行われているが、5年ぶりに大規模な北朝鮮上陸訓練を行なった。それに合わせて、北朝鮮とロシアが日本海でミサイル発射を繰り返している。
- さらにきのう北朝鮮は、核弾頭の小型化、軽量化に成功したことを大々的に報道した。
公開された核弾頭は、長崎に投下された原爆ファットマンとよく似ている。サイズはうんと小さくなり直径50センチ、長さ80センチ、重さは数百キロだろう。北朝鮮はすでに量産体制に入っているようで300発あるらしい。
様々なミサイルに搭載可能、長距離大陸間弾道弾はアメリカを射程に収めている。北朝鮮の核兵器の完成度は非常に高いレベルを達成している。 - ロシアも日本海域でミサイル発射実験、核兵器を搭載した原子力潜水艦とそれを守る護衛艦が活動を続けている。
日本海でのロシアの艦船の航行、戦闘機の飛行、ミサイル発射などこの一年間に24回確認されている。
さらにシベリアでは各ミサイル部隊が訓練を開始。距離一万キロでアメリカの中枢部が射程に入っている。 - ロシアは一方的に核軍縮条約(新START) を廃棄したため、アメリカもそれに合わせてきのう廃棄を通告した。
世界はますます二極化、多極化、分断、戦争に向かっている。
その中で日本の岸田首相、岸田政権も積極的に和平ではなく西側連合に参戦している。
さらに問題なのは、ここ最近の世論調査では、その岸田政権の支持率が数%上がっていることだ。理由は日韓関係の改善、岸田首相が西側諸国やウクライナを訪問したことだが、これは日本が和平に向けて動いているのではなく、和平とは真逆、戦争に向けて動いているのだということを理解していないと思われる。報道のあり方、メディアの伝え方に大きな問題がある。 - フランスの年金改革
・年金支給年齢を62歳から64歳に引き上げ。年金支払いを2年延長。実質10%ほどのカットになるが、
・日本も年金改革が進んている。
支給額はこの18年ですでに1400円減
徴収額はこの18年ですでに3300円増
実質10%はカットされているが、国民は気づいていないし、反対の声を上げていない。
日本はさらに次の年金改革で5年間の延長を検討している。