『地球村』のスタンス

世界の問題(2023.05.08)

★タイ首相選挙に注目

  • 9年前、軍事クーデターで政権を奪った現職の首相と野党の党首が戦い、来週投票が行われる。タイの世論調査では、1位は最大野党『タイ貢献党』が38%、2位は野党『前進党』が34%、3位は与党12%。

与党は数字では勝ち目はないが、軍事政権は選挙の操作や不正など何でもあり、政権交代は難しいと見られている。 

★クレムリン、ドローン攻撃の茶番

  • 「アメリカの指示の下にゼレンスキー大統領が命令した」とするロシアの主張は可能性が低いと思う。なぜならウクライナはロシアの首都、それもクレムリンにあんなちゃちなドローンを飛ばしてプーチンを刺激し「核攻撃」の口実を与えるなど、全くメリットがないからだ。 
  • あんなドローンがウクライナからクレムリンまで800kmの距離を飛ぶ可能性も低いし、極めて小型で重い爆薬も積めない。
  • 「では誰が何のために」となるが、「ロシアの自作自演」かというと、ロシア政府も、あれほどの茶番はやらないだろう。
  • ワグネルのボス、プリゴジンはこの半年 プーチンとの関係が悪化。理由は、前線で大きな犠牲を出しながら成果を上げているのはワグネルなのに、「成果はロシア軍」と発表、報酬も見返りも不十分。現在、弾薬不足でバフムトから撤退に追い込まれている。  プリゴジンはここ数ヶ月、プーチンやロシア政府、軍部にも悪態をつき、4/2、プーチンがプリゴジンの盟友タタロフスキーを爆殺したことで、プリゴジンの怒りは頂点に達している。 
  • クレムリンのドローン攻撃は、自分の怒りを直接プーチンに伝える意図だったのではないか。