『地球村通信』

【対談】中井弘和さん〔3〕

『地球村』への熱い思いを胸に、大学生への環境教育や、自然農法を生かした稲の研究など、活躍を続けられてきた中井弘和さん。3回シリーズ最終回の今回は、日本の農業のあるべき姿から、中井さんがずっと続けられている空手のこと、これからの展望へと話が広がりました。

食料を守る 農業を守る

中井 私は沖縄や奄美大島にも育種の仕事でよく行きますが、基地の問題が大変な状況になっていて気になります

高木 在日米軍基地も日本のミサイル保管や配備予定の自衛隊基地も、有事の際は標的になります。日本政府の「敵基地攻撃能力の保有」という方針転換は宣戦布告のようなものだと思います。

中井 しかも原発が50基(休止も含めて)もあり、攻撃されれば休止中でも大惨事になります。国民の安全はまずそこを変えないとダメです。それに日本は食糧の自給もできていません。

高木 前々回(2008年)対談の時にお聞きした「自家採種の禁止が80種に広がる」という種苗法の問題は、その後どうですか?

中井 実はもう、すべて禁止になりました。100%です。

高木 農協などから買ってきた種を自分で植えて、そこから種を採って栽培するのは一切ダメですか。

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