『地球村通信』

【巻頭言】ホモ・サピエンス全史

 前回、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスについて書いた。その後、新たな資料を取り寄せて詳しく調べてみた。新たにわかったこと、「なるほど」と思ったことについてまとめてみる。
私たちは自分中心に考える傾向が強く、そこから脱出したつもりでも、また次の勘違いに落ち込んでしまう。
私たちは長く「世界は平らだ」と信じていたがやっと「地球は丸い」ということは認めた。それでも「太陽や星は地球の周りを回っている」と信じていた。やがて「地球が太陽の周りを回っている」ということは認めたが、「太陽は無数の星の中の一つ」であることはなかなか信じられなかった。と書き続けるときりがないから、この話はここで終わるが、私たちは私たち自身についてもなかなか思い込みがはずれない。
私たち人間は、犬や猫、牛や馬のように多くの種類を持たない「ただ一種の生物種」と信じてきた。もちろん、それは間違っている。・・・

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