【地球は今...】もったいない(6)
日常の生活の中で、無駄に過ごしている時間や無駄に使っているお金がありませんか。
今回は、日常生活と娯楽のもったいないです。「自分には関係ない」と思わずに一緒に考えてみてください。
生活時間の中の"もったいない"
【通勤時間に何をしていますか】
- 日本人の通勤時間の平均は1時間9分です。(都道府県別で最も長い通勤時間の神奈川県は、1時間32分)
週5日、年に50週、30年勤務とすると電車やバスで過ごす時間は、約8600時間です。
日数に換算すると、働き盛りの約1年間を通勤時間に使っています。 - 欧米諸国の平均通勤時間は30~40分 (NHK調査)です。
働きすぎと言われている日本人は、働くための通勤時間にも欧米の倍以上の時間を費やしています。
※この時間を有効に使うことで、あなたの人生に大きな価値をもたらします。
【テレビを毎日どのくらい見ていますか】
- 日本人の平均視聴時間は約4時間。こちらも欧米諸国(約2時間 NHK調査)の倍です。
※テレビを見ない生活を実践している人のお話しもよく聞きます。
見たいテレビはビデオに録って時間を決めて見るなど、一工夫することも考えましょう。
娯楽に使う時間とお金が“もったいない”
【ゴルフをされる方もされない方も知って欲しい】
- 日本のゴルフ場の数は約2,026ケ所 (アメリカに次いで世界第2位)総面積は約2,200平方キロメートル(東京都と同じ面積)、使用されている農薬類は年間約2,000トン!(環境省PRTR資料)
- ゴルフの市場規模は2.4兆円
- ゴルフ人口は約1,250万人、ゴルフに行く日数は年23日間
⇒ 一人で年間約20万円を使っていることになります。
【街の中心から郊外にいたるまでパチンコ店はあります】
- 日本のパチンコ店の総数は16,504軒 (平成14年、警視庁調べ)
- パチンコの市場規模は約28兆円 (レジャー白書2002)にもなり、食品業界(14兆円)や銀行業界(15兆円)のおよそ2倍です。
- パチンコ人口は約1,790万人、パチンコに行く日数は年42日間
⇒ 一人で年間約150万円を使っていることになり、驚きです。
【子どもさんは、テレビゲームが好きですか】
- 日本のテレビゲーム機の市場規模は約2兆円です。
- ゲーム人口は約3,000万人、テレビゲームをする日数は年間77日
⇒ 一人で年間約6万円を使っていることになります。
ボランティアにかける時間が“もったいない?”
日本人がボランティアに使う時間は1日平均4分 (総務省社会生活基本調査)しかありません。
ドイツの約10分の1、アメリカの20分の1です(労働省調査)。
自分の損得勘定だけで「ボランティアする時間があれば・・・」という社会になっていませんか。
40年前は、ボランティアという言葉は聞きませんでしたが、『人の役に立つこと』は、みんなすすんでしていましたよね。
日常生活の中でのんびりとした時間を持つことは大切です。
しかし、無為に時間を過ごすのは、もったいないことです。
毎日の生活の中での楽しみや娯楽は、多くの資源や時間を使っていることも事実です。
考え直してみませんか。
アマゾンの人たちのメッセージ
「生活を楽しみ、祭りを楽しむ。私たちは人生を楽しむために生まれてきた」
「自分の植えたものが実って、それをみんなのところにもっていくのが幸せです」
「私たちはコンロもテレビも買いません。物を残して死ねば、子どもたちの間でけんかになってしまうから」
「人々がもっとも求め喜ぶのは、モノではなく人間なのです。すべてをさしだし、もてなし、そばにいてもらおうとします」
「時間は自分の道を歩いていく友達。だから時間に追われることはない」
「自分の植えたものが実って、それをみんなのところにもっていくのが幸せです」
「私たちはコンロもテレビも買いません。物を残して死ねば、子どもたちの間でけんかになってしまうから」
「人々がもっとも求め喜ぶのは、モノではなく人間なのです。すべてをさしだし、もてなし、そばにいてもらおうとします」
「時間は自分の道を歩いていく友達。だから時間に追われることはない」
長倉洋海著『人間が好き』(福音館書店),『鳥のように、川のように』(徳間書店)
「大切な一生を、自分も周りも幸せになるように、大切に使いましょう」
参考文献 : 「社会生活基本調査」総務省、「日本人の平均値」生活情報センター
「生活時間の国際比較」NHK放送文化研究所 ほか
「生活時間の国際比較」NHK放送文化研究所 ほか