【環境トピックス】遺伝子組み換え作物栽培、拡大傾向 (読売新聞1/13、朝日新聞 2/14)
遺伝子組み換え作物の商業栽培面積は昨年、世界全体で約9000万ヘクタール(日本の総面積の2倍以上)となり、前年に比べ11%増えたと米国アグリバイオ事業団が発表した。
栽培する国は、フランスやポルトガルなどが加わって、計21カ国となり、栽培に携わる農家は850万人に達するという。
日本では遺伝子組み換え作物の商業栽培はまだなく、実験レベルにとどまっているが、輸入量は多い。
国は遺伝子組み換え大豆の輸入量については把握できておらず、専門家も「試算しかない」と語る。
大豆を例に取ると、2004年の全輸入量は440万トン。
このうち米国分は318万トンに上る。
米国でこの年、作付け面積比で85%が遺伝子組み換え大豆であったので、輸入の半分強は遺伝子組み換え大豆だと推測できる(ちなみに大豆の自給率は約3.5%)。
こうした状況から、国は大豆やトウモロコシの場合、5%以下の混入はやむを得ないとしている。