環境トピックス

【環境トピックス】チェルノブイリ再汚染の危機 (朝日新聞 3/16)

1986年4月に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で、爆発した原子炉に残る大量の放射性燃料の詳細がモスクワの原子力研究所の博士による調査で明らかになった。

調査では、燃料が高熱でドロドロに溶け、溶岩状の物質になって約150トンも残っていることが分かった。
そのため20年間経ったいまでも、放射能レベルが極めて高く、容易に近づくことができない。
その溶岩状の物質は硬いがもろく、粉塵となって飛散したり、地下に染み出したりする二次汚染の恐れが出ているという。
しかし、事故のあった4号炉を鉄板とコンクリートで覆った「石棺」は老朽化が激しく、専門化は「地震や強風などで石棺の一部が壊れれば、再び放射の汚染が起きる危険が高い」と指摘している。
現在ドーム型の第2石棺で覆う国際プロジェクトが進み出しており、日本は約65億円を負担する予定。

最近ではアメリカが原発の使用済み核燃料の商業用再処理に政策転換するなど、原発は世界で増加傾向にあり、いつまた同じような事故が起こってもおかしくありません。
一方、今年の3月には、市民の声が届き、志賀原発2号機に運転差し止め判決が出ています。
危険な原発に頼らないために、風力発電など自然なエネルギーへシフトするとともに、社会全体が省エネ、省資源に努めることが重要です。    (事務局)