【地球は今...】「素敵なロハスライフ」 第6回 電磁波と私たちの生活
ロハスライフシリーズを掲載して、6ヶ月になりました。
「ロハスライフをしていますか?」「ええ、やっていますよ」という皆さんの声が聞こえてくるようです。
今回は、私たちが生活のほとんどの時間でかかわっている、電磁波について考えていきます。
AMラジオは電磁波を受信して音を出します。ですから、電磁波を発生しているものに近づけると電磁波がノイズとなって聞こえます。
ひとつの目安としてラジオを使ってチェックしてみましょう。
電磁波の規制は
多くの環境先進国では、予防原則により2~3ミリガウス以上の電磁波を避けるように規制(※)や勧告を行なっています。
国連WHOは、4ミリガウス以上の電磁波で小児白血病が2倍になるという報告を重視し、電磁波対策の必要性や具体策を明記した「環境保健基準」を現在まとめています。
(※ 日本には、同様の規制はありません)
電磁波を注意するポイントは?
(1) マイクロ波を使う商品は特に注意しましょう(できるだけ使用しない、離れて使う)
マイクロ波は、物質内部の水分を振動させることで温度を上昇させる働きがあります。
電子レンジはこの性質を使って、モノを暖めています。携帯電話も同じマイクロ波を使っています。
〔携帯電話〕
- 通話時間はできるだけ短くする。 「マイク付きイヤホン」 を使って頭から離して使う。
- 子どもに携帯電話を持たさない。
(イギリスでは16歳未満に使用禁止を勧告していますが、日本では小学生の1割、中学生の半数が持っています)
〔電子レンジ、IHクッキングヒーター〕
- 使用中、覗き込まない。スイッチを入れたら離れて使う。
マイクロ波を使っていない電気製品も安心ではありません
できるだけ近づかないで使用することが大切です。離れれば離れるほど、電磁波は弱くなりますので、離して使うように心がけましょう。
〔ACアダプター〕
- ACアダプターは小さな変電所。欧米の規制値以上の電磁波(100ミリガウス)になることもあります。
〔パソコン〕
- テレビより画面に近いため、電磁波は強くなります。ブラウン管のものより液晶のほうが電磁波は弱くなります。
〔ホットカーペット、電気毛布〕
- 日頃気にもかけずに使っているホットカーペットや電気毛布も電磁波は発生しています。
体に密着させるため、電磁波は強くなりますので、温まったらスイッチを切るなど、使用時間を短くすることが大切です。
※他にも、電気シェーバー、ドライヤー、掃除機、電気スタンドなど使用頻度を減らしたり、離れて使ったり、他の方法に切り替える工夫をしましょう。
※部屋の壁の反対側に電子レンジなどはありませんか?電磁波は壁を通り抜けます。部屋のレイアウト・配置にも配慮しましょう。
- ご飯は電子レンジで「チン」ですか?
⇒ 家族一緒に、炊き立てのご飯を楽しく食べるのが一番です。 - インターネットやメールで、時間の無駄遣いをしていませんか?
⇒ つい夢中になっていると時間が飛ぶように過ぎてしまいます。
必要最低限の使用で、ゆったり時間を楽しむのもロハスライフです。 - 蛍光灯やテレビをつけて、夜中まで起きていませんか?
⇒ 朝早く起きて、夜早く寝るという朝型の生活リズムを守ることが健康への第一歩です。
日ごろ当たり前に使っている電気製品を、手放したり、一日使用をやめたり、本当に必要なものなのかどうかを考えてみてはどうでしょう。
循環型社会の江戸時代の人が今の私たちの生活を見れば、きっと呆れてしまいますよ。