【地球は今...】緊急特集「いまどきの子どもたち」
いじめや教育問題が社会を揺るがしています。
子どもは大人の映し鏡でもあり、「美しい地球を子どもたちに」と活動している私たちにとって、深刻な課題です。
今回は「素敵なロハスライフ」シリーズをお休みし、皆さんと、子どもたちについて考えていきます。
いまどきの子どもたち
公立の小中高等学校の、いじめの発生件数は年間 2万3千件、学校内外での暴力行為の発生件数は年間で3万5千件。
中学校の3割、高等学校の4割から学校内での暴力行為の報告があります。
民間の調査機関(ベネッセ教育研究開発センター)が首都圏の小学生を対象にしたアンケート結果では、文部科学省の報告とはかなり開きがあり、「いじめや仲間はずれがあった」という回答が高学年で約4割となっています。
今、子どもたちの世界に異常な事態が起こっています。現在の子どもたちを取り巻く問題をみてみましょう。
●アレルギーの影響
これまでにアレルギーがあると言われている子どもの割合は、49%です。
実に、子どもの二人に一人が花粉症をはじめ、何らかのアレルギーを持っています。
私たちが快適のみを求め、地球にやさしくない、周りの環境に配慮しない暮らしをしていることが原因のひとつです。
●小児生活習慣病の影響
東京都の調査では、小中学生の10~15%が肥満、0.1~1%が高血圧と診断され、この主な原因として食生活など生活習慣にあると報告されています。
私たちが子どものために、真剣に考えなければなりません。
●不登校の増加
不登校は年々増加し、平成10年以降は、毎年12万人以上の子どもたちが学校を長期にわたり欠席しています。
不登校は社会全体で考える問題になっています。
子どもたちの生活
皆さんのお子さんはどんな毎日を過ごしていますか。 子どもたちがもっとも陥りやすい生活の悪循環を右の表にあげてみました。 多くの子どもたちが、このような生活を繰り返しています。 特に食生活については、
(ベネッセ教育研究開発センター) |
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子どもに必要なものは
社会が求めている便利、快適な生活が、子どもたちにもあたりまえになっています。
生活が便利、快適になった結果、
- 車が増えて外で遊べなくなった ・・・ 自然との触れ合いがなくなった
- 屋内で過ごすことが多くなった ・・・ 自分から動くことがなくなった
- 少子化や学習熱で仲間が減った ・・・ 学校の成績が子どもの評価になった
と子どもたちに、そのしわ寄せがきて、体と心が健康であることが難しくなっています。
子どもの変化に気付くためには、「子どもをよく観る」「子どもの話をよく聴く」「子どもを全身で受けとめる」ことが大切です。
もちろん、子どもが大人の鏡であるということを忘れてはなりません。
- 私たちがロハスな(体と心と地球に優しい)生活を心がけましょう
- 家族で一緒に食事をとるようにしましょう
- 休日は子どもと一緒に過ごし、いろんなことを話すことを心がけましょう
- 子どもと一緒に自然との触れ合いを持ち、環境、生き物、周りの人を大切にする心を日頃から教えましょう
- 子どもにティーチングではなく、コーチングをしましょう