地球は今

【地球は今...】「地球温暖化」は今・・・

いじめや教育問題が社会を揺るがしています。子どもは大人の映し鏡でもあり、「美しい地球を子どもたちに」と活動している私たちにとって、深刻な課題です。
今回は「素敵なロハスライフ」シリーズをお休みし、皆さんと、子どもたちについて考えていきます。

2006年の異常気象

日本で被害の大きかった主な異常気象は次のようなものがありました。

4月 各地で日照時間が記録史上最低
7月 山陰、北陸、九州で記録的大雨(「平成18年7月豪雨」)
10月 北・東日本太平洋側を中心に記録的大雨

世界各地で起きた異常気象を下の表にまとめています。

2006年の世界の主な異常気象
(気象庁HPより抜粋)
【1月】
中国:大雪により100万頭の家畜が死亡
ロシア西部から欧州東部:寒波
アフリカ東部:干ばつで約500万人が食糧不足
【7月】
欧州:熱波で60人以上の死者(フランスなど)
米国西部:熱波で140人以上が死亡
チリ中部:大雨の洪水や土砂崩れで3万人避難
【2月】
中国南部:干ばつで30万人以上の飲料水不足
フィリピンのレイテ島:大雨による地すべり
死者・行方不明あわせて1,000人以上
アフリカ各地:大雨による地滑りや洪水
ニュージーランド:干ばつ
【8月】
中国四川省:干ばつと高温で水不足
アフリカ東部:雨季の大雨で約1千人死亡
米国:熱波で48人が死亡
キューバ:豪雨で70万人が避難
【3月】
インド各地:落雷・降雹で農作物被害3万ha
【9月】
アフリカ(サヘル):洪水で農作物や家畜に被害
【4月】
欧州東部ドナウ川流域など:融雪洪水の被害
【10月】
中国:干ばつで1000万人以上が被害
アフガニスタン:深刻な干ばつ
【5月】
パキスタン:熱波で約100人が死亡
コロンビア:3月以降の大雨で洪水や土砂崩れ
【11月】
オーストラリア:5年以上続く干ばつ
【6月】
オーストラリア:過去107年間で最少降水量
アフリカ東部:干ばつで1700万人が影響
 
異常気象の増加

国立環境研究所などの報告では、異常気象(熱波、冷夏、干ばつ、洪水など)の発生数は年々増加。
その経済的損失も増加し、2005年にはアメリカのハリケーンカトリーナの被害も含めて20兆円の被害が出ています。
このままでは2040年には120兆円(日本の国家予算の1.5倍)になると予測されています。(国連UNEP報告 トピックス今月号の12ページ参照)

台風の巨大化

右の写真は2004年に発生した台風23号です。
フィリピン沖で発生した台風23号は日本近海の海水温が高いため勢力が衰えることなく日本を縦断し、九州や近畿地方で洪水などの被害をもたらしました。
台風が10個(過去最大数)上陸したのもこの2004年でした。
今後、気温の上昇に伴い、海水温が上昇し、さらに巨大な台風が日本で大きな被害をもたらす可能性もあります。

大気中の温暖化ガスは65万年間で最大

地球温暖化の原因は、大気中の二酸化炭素など、地球温暖化ガスの増加です。
その大部分は石油・石炭などの化石燃料の燃焼によって生じています。
私たちは、産業革命以来、化石燃料を大量に消費して来ました。
一人当たりのエネルギー消費量は、生きていくために必要なエネルギーの130倍です。
その結果二酸化炭素の濃度は、過去65万年間で最大になっています。
気温はグラフ(右下)の通り二酸化炭素の濃度の動きにやや遅れながら、比例して上下しています。
その傾向から今後、継続して気温が急上昇すると考えられます。気温が100年後に5.8度上昇するというのは、気温の急上昇の途中経過に過ぎません。
さらなる気温上昇を防ぐには、今、私たちが温暖化防止に取り組むことが必要です。 

【私たちができること】
  • 事実を知り、多くの人に知らせましょう
  • 日常生活に省エネ、節電、節ガス、節ガソリンなどの節約習慣をつけましょう
  • ストップ・ザ・温暖化キャンペーンに参加し、環境家計簿をつけましょう
    ⇒ ストップ・ザ・温暖化キャンペーンサイトhttp://stop-ondanka.com

※1月20日より地球温暖化の映画「不都合な真実」が公開されます。必見です。