【環境トピックス】バイオ燃料は万能ではない (6月4日 時事通信)
スイスの連邦材料試験研究所(EMPA)の研究チームは「バイオ燃料は必ずしも環境に優しいわけではない」との報告書を発表した。
バイオエタノールやバイオディーゼルなどの燃料に関して、原材料となる植物向け農地の開発、原材料から燃料の精製に至る工程などを生態学の見地から検証。
ガソリンやディーゼル燃料と比べ、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を3分の1以上削減することができるものの、農地への過度な肥料の使用や土壌の酸化、農地開拓のための熱帯雨林の伐採を通じた生物多様性の喪失などの影響に警鐘を鳴らしている。