巻頭言

【巻頭言】『いのち』と『虹の天使』

このたび、冊子『ありがとう』シリーズの本2冊(『いのち』『虹の天使』)を、出版しました。
 
★ 『いのち』
最近、いじめ、自殺、殺人、見捨てられて死亡するケースなど、
「なぜそんなに死に急ぐの? なぜそんなに簡単に人を殺すの?
なぜそんなにいのちをおろそかにするの?」と思わされる事件が多いです。
心を病んでいる人も増えています。ちょっとしたことで腹を立てたり、
絶望したり、我を忘れたり、誤作動したり・・・。
それだけ、ふだん無理をして、ぎりぎりの状態、不自然な状態で生きているのでしょう。
だから、ちょっとした事で狂ってしまう要因を抱えているのでしょう。
そして、もう一つ、新聞、テレビから入る犯罪、事件などのバッドニュース、
雑誌やコミックから入る殺人や破壊や狂気のバイオレンス・・・。
 
世の中には、グッドニュースとバッドニュースがあります。
グッドニュースとは、「こんな素晴らしい事があった、こんな素敵な人がいる」
バッドニュースとは、「こんなひどいことがあった。こんな悪い人がいる」
というニュースのことです。

現状の新聞、テレビのニュースはどちらをどれだけ報道しているでしょう。
バッドニュースがほとんど(95%以上)です。
こういうものばかり見せられ、聞かされれば、人々はどうなるでしょう。
人々の心はすさみ、自分自身に何かが起これば、自分もバッドニュースを演じるようになるでしょう。
もしもメディアが、グッドニュースをメイン(95%以上)に知らせるようにすれば、世の中はうんとよくなるでしょう。
毎日、膨大なエネルギーと資源、手間や時間をかけて、バッドニュースばかり流しているメディアには、現状の世の中について大きな責任があると思います。
今後は、グッドニュースを流すか、バッドニュースを流すのをやめるようにすればいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
冊子『いのち』は、こんな今、いのちの大切さを思い出してもらおうと思って書きました。

★ 『虹の天使』
「虹の天使」とは、前月号でも書きましたが、「世界が滅びようとする時に、世界を救うために現れる人たち」です。
いま、世界は、環境破壊、飢餓貧困、紛争、戦争など、危険な方向に向かっています。
この方向を変えるには、
・事実を知ること
・できることを始めること
・周りの人に伝えていくこと
です。
 
「虹の天使」とは、それを精一杯やっていく人のことです。
「虹の天使」になるには、どうすればいいか・・・。
この冊子『虹の天使』では、「虹の天使」への道筋について書きました。
 
・「非対立」 争わない、戦わない、腹を立てない、受け止める
・「実践力」 行動する、伝える、対話する
・「人間力」 本質を見抜く、先を読む、判断力、解決力、リーダーシップ
・腹を立てない、モノサシ(囚われ)をはずす、人を裁かない
・幸せのたねをまく、木を植える
 
これが身に付けば、あなたは「虹の天使」です。
「虹の天使」が一人いれば、周りが変わり、そこからまた「虹の天使」が現れます。
「虹の天使」が増えれば、社会が変わり、世界が変わり、そして未来が変わるのです。

「虹の天使」になるために一番大切なのは、「怒り」を手放すことです。
「自分が正しい!」という正義感が、怒りを生み、争いを生みます。
問題解決には、「正義感」という囚われをはずすこと。
問題解決の鍵は、「正義感」ではなく「愛」です。
愛をもってことに当たれば、問題解決ができます。 
「虹の天使」になるための大切なポイントを、この本に託しました。