2008年2月号 (株)ブレインネットワーク代表取締役 七野大輔さん、(株)本物研究所代表取締役社長 佐野浩一さん
本物研究所の佐野浩一さんのご紹介で、三十色の彩箸 (いろどりばし) をプロデュースした七野大輔さんと三人の対談・鼎談 (ていだん) が実現しました。環境活動として30年前からマイ箸を広めている高木さん。高木さんの影響でマイ箸に取り組んでいる佐野さん。三十色の彩箸でグッドデザイン賞を受賞した七野さん。3人が揃えば新しいマイ箸の流れの予感が!
マイ箸でグッドデザイン受賞 !
高木 3人でのトークよろしくお願いします。佐野さんとは、2年前に対談させていただきましたが、七野さんとは初めてですね。まずは、『地球村』との出会いを教えていただけますか。
七野 12年ほど前、札幌で高木先生の講演を聴かせていただきました。それから年1回くらい講演会に行かせていただいております。
高木 では『地球村』会員でいらっしゃいますか ?
七野 実はまだ…。
佐野 では、ぜひどうぞ。本当に勉強になりますし、磨かれます。あ、いえ、そういう私はまだまだ光っておりませんが(笑)。
七野 ぜひ、いまから入らせていただきます。
高木 ありがとうございます。さて、12年前に出会ってから、何か変化はありましたか ?
七野 当時はサラリーマンをやっていて、10年前に独立しました。僕の中には、先生から伝えていただいた環境意識というものがずっとあって、いつかは自分も…と虎視眈々でおりました。このところ会社も安定してまいりましたので、「MY- HASHI MY-HEARTプロジェクト」をプロデュース。「日本の伝統色、三十色の彩箸」の開発で、今回、グッドデザイン賞をいただきました。
「かわいい♪」からエコへ
高木 それはおめでとうございます。そのプロジェクトについて、説明してください。
七野 10年ほど前はマイ箸を持っていくと、怪訝な顔をされたものです。ところがここ2、 3年のうちに、お店の方に「ありがとうございました」と言われることが増えてきました。僕は広告代理店をしているのですが、マイ箸の時代がついに来たというか、今こそ、「MY-HASHIプロデュース」のタイミングだと感じました。それも、環境やエコを考えてマイ箸を持とう ! というよりも、「かわいいものを持ったら環境にもつながった♪」というコンセプトがおもしろいのではないかと考えました。そういうコンセプトなら、僕の持つプロデュース力が生かせると考えたのです。そこで、日本の伝統色を使った箸を1膳ではなく1本ずつバラで売ること。さまざまな色をその人の感覚で自由に組み合わせられることを提案しました。そして、この箸ケースがプチ自慢なのですが、4本入る大きさなんです。MY-HASHIからYOURーHASHIへ。というわけです。
高木 なるほど。私もYOUR箸のつもりで常に2膳持ち歩いていますが、2膳入る箸ケースは、いいアイデアですね。これは良いので、30色の彩箸と、4本入るケースは『地球村』でも販売(P15通販コーナー参照)しています。
七野 お箸は日本の文化ですから、伝統的な色にもこだわりました。調べていくと、金糸雀(カナリア)色、天竺葵など、美しい日本の言葉があるんです。お箸を通して、日本の伝統や文化にも興味が広がっていけばいいなと思っています。
人を良くする生き方が本物
高木 七野さんのことは、佐野さんにご紹介いただいて知りましたが、佐野さんご自身は、マイ箸にどのような想いを持っておられますか。
佐野 私が最初にマイ箸を習ったのは、高木先生からでした。誰にでも簡単にできる環境運動ということで、商品として扱ってもいいのではないかという話が社内でも盛り上がっているときに、札幌で七野さんを紹介してくださる方がいて、お会いしました。七野さんがおっしゃるように、マイ箸はここ数年で状況が変わりました。居酒屋さんでも帰りがけに「お箸、洗いましょうか?」と聞かれることが増えました。そういう優しい目線になってきていると感じます。
高木 そうですね。この前、ラーメン屋さんでマイ箸を出したら「マイ箸の方は、トッピングをサービスします」っていうんです。以前は「宗教ですか」とか「潔癖ですね」と言われたことを思うと、隔世の感があります。マイ箸は、そろそろ社会的に認知されてきましたね。
七野 僕たちも「これからは ワらない、もったいないキャンペーン」というコピーで、地道に広報してまいります。おかげさまで、いろいろなメディアから取材してもらえるようになりましたので、マスコミネタとして興味を持ってもらえるような発信をしてまいります。
高木 よろしく。では最後に、佐野さんの新刊についてご紹介いただけますか。『地球村』についても載せていただいたそうですが。
佐野 そうなんです。今度の本は、初めて船井幸雄(本物研究所最高顧問)と共著で出させていただきます。『成功とツキを呼ぶ 本物の法則』というタイトルがついているのですが、「本物」について自分なりの表現で書かせていただきました。本物の商品や情報についての紹介もありますが、船井が言う「本物」とは、人を良くする生き方を指しております。高木先生の考え、活動、行動というのは、周りを良くし、周りを幸せにしていくこと。私も学びとなることであり、尊敬させていただいているところでもあります。そこでこの想いを、もっと多くの方に知っていただきたいと、『地球村』さんについて、私から紹介させていただいております。
高木 それはありがたい。環境は、大きな未来を見据えて進まなければなりません。地球は今、沈没寸前。飽食をやめ、贅沢をやめ、便利快適をやめ、宇宙船地球号をいかにセーブするか、それ以外の選択肢はないのです。この続きは、またの機会に話しましょう。
●MY-HASHI MY-HEARTプロジェクト
http://www.my-hashi.jp
●本物研究所
http://www.honmono-ken.com/
お薦め書籍
『成功とツキを呼ぶ 本物の法則』 ビジネス社 刊 定価1,680円(税込価格)
未来へ向けて夢と希望を ! ズバリ、その鍵をにぎるのが「本物」。初の船井幸雄と佐野浩一の共著で贈る、いわば「本物」のバイブルです。
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※今回紹介をした「30色の彩箸」と「4本入るケース」は、『地球村』でも販売しています。