支援報告(緊急支援活動)

イラン大地震への支援報告 ご協力ありがとうございました

2003年12月26日(金)午前5時半頃(同日本時間午前11時ごろ)、イラン南東部のバムで大地震が発生し、被災者が2万8千人を超えるとの 報道が流れました。この地震の被災者支援のため、ネットワーク『地球村』では 翌日より、緊急の募金キャンペーンを始めました。
この緊急募金にご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
2003年12月26日に発生したイランの大地震、 被災者に対する緊急募金キャンペーンを、 2004年2月末でひとまず終了させていただきます。


ネットワーク『地球村』の支援報告

イラン支援報告=2004年5月 震災半年後のイランを訪ねて

5月10日、私たちは被災地のバムを訪問しました。
バムの町に着いて驚いたのは、半年経っても残る地震の傷跡でした。
町の中心部ではほとんどの建物が倒壊し、鉄筋がまるで飴のように曲がり、地震の規模の大きさが推測されました。どこに行ってもこの地域で何百人が亡くなっ た、この家では家族全員が亡くなった等の話が出てきます。この地震は人々の心の大きな傷跡を残しています。

実際、この地震では約4万人が亡くなり、10万人近くが家を失いました。
町の中心部では80%の家屋が倒壊し、多くの人が生き埋めになったといいます。地震発生から約半年たった今でも、2万5千人以上がテント生活をしており、寒暖の激しいこの地域で非常に厳しい生活を余儀なくされています。

今回のイラン訪問ではホメイニ師福祉財団(Imam Khomeini Relief Foundation以下、IKRF)というイランで一番大きなNGOと一緒に活動を行いました。IKRFは昨年度アフガニスタンの支援で行ったジャミラ ちゃんの心臓手術をしてくれたNGOです。IKRFはイラン全国で福祉活動や貧困層への支援活動を行っており、バムの地震の際も地震発生後2時間後には支 援活動を始めたそうです。

私たちは現地を訪問するまでは、緊急支援や孤児院等に対する支援をしたいと思っていました。しかし、現地を訪問するとイラン各地から届いた支援物資が溢れ ていました。また、2,000人を超す孤児たちもほぼ全て親戚や里親に引取られたそうです。

このため今回の支援は、住民とのインタビューで一番ニーズが高かった定住用住宅の建設プロジェクトに使用してもらうことにしました。丁度、IKRFが 5,000戸の住宅建設を進めており、イラン支援募金からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とAMDAに寄附した残額11,000ドルを使っていた だくことになりました。

今回、バムの町で被災者やIKRFのスタッフからいつも言われたのは
「遠い日本から来てくれてありがとう。貴重な募金をいただきありがとう。そして何よりも、日本の人々が遠いイランで起こった地震とその被災者の事を気にか けてくれていることがとてもうれしい。本当にありがとう。ぜひ、日本の皆さんにもよろしく伝えてください。」という言葉でした。

皆さんからいただいたの募金と善意をバムの人々に直接届けることができました。本当にありがとうございました。


被害の状況

被害状況の説明を受ける植木氏

イラン全土から届いた支援物資

廃墟の前でテントで暮らす
   
コラム
今回インタビューした被災者の中で一番印象に残ったのが、バム郊外のバラワット村でIKRFの責任者をしているロケナバリさんです。
彼 は地震の時、妻と3人の子どもを一度になくしました。もちろん、家も財産も全て失いました。妻は落ちてきたレンガで頭を打って即死、3人の子どもたちは生 き埋めになって救出された時にはみんな窒息死していたそうです。ロケナバリさん自身も建物の下敷きになって、九死に一生を得たとのことです。

彼に「家族を失った苦しみとどう向き合っているんですか?」と質問をしました。
「家族を失った苦しみを忘れることはできません。でも、他人のために何かをすることによってのみ、自分の苦しみを忘れることができます。そして、少しずつ 悲しみが癒やされていきます。だから、今、自分ができることを精一杯やっているんです。」
と深い悲しみをたたえた目で答えてくれました。

この村で被災者にインタビューをしているとロケバナリさんが被災者の人たちにとても信頼されているのを感じました。彼は、家族を失った悲しみに負けることなく自分が今できることを精一杯やっているのだと理解できました。

全てを失っても尚、他人のためにできることを精一杯やっていこうという姿勢。ロケバナリさんの姿を見て人間の持つ可能性に大きな希望を感じ、彼のような人が未来を作って行くのだということを改めて思い出させてもらいました。


悲しみに耐えるロケナバリさん

この人形の持ち主も・・・

AMDAの支援報告

イラン南東部地震・緊急医療支援活動 支援金の提供
●支援金の提供

今回は募金の集まりを待っていては間に合いませんので『地球村』募金から先に支援の支出をいたしました。

一人一人の善意の募金をできる限り効果的に被災者に届けていくために、この募金キャンペーンでは、国際的な緊急医療支援NGO
AMDA(http://www.amda.or.jp/)と連携し、『地球村』が集めた募金を、AMDAが現地で行う支援に提供します。

※AMDA(アムダ)はアジア、アフリカ、中南米において戦争・自然災害・貧困等により社会的・経済的に恵まれず社会から取り残されている人々への医療救援と生活状態改善のための支援を実施している、日本発多国籍医師団の組織を持つNGO・国際医療ボランティア組織です。

AMDA本部に伺い、代表の菅波先生に『地球村』からの募金をお渡ししました。
具体的には、『地球村』からの支援金を、現地で必要な抗生物質などの購入資金に充当 させていただいています。私たちはNGOが連携して活動することにより、より迅速且つより効果的な 支援が可能になると考えています。

また、国連機関との連携による支援(UNHCRを予定)も 進めており、関係機関との折衝を行っています。

AMDAの支援活動報告

■支援活動都市
イラン・イスラーム共和国 テヘラン市 ケルマン市 バム市 バラヴァト市

■AMDAチーム編成
佐伯 美苗さん(調整員)
細村 幹夫さん(医師)
古村 由香さん(看護婦)

《AMDAパキスタン・クエッタ事務所より現地合流》
小西 司さん (調整員)


■現地スタッフ
ザーラ・シャヒーディーさん(医師)
フラマルズ・デリジャニー(医師)
マザヘリさん(医師
レザ・ヌラニさん(医療通訳)
マリアム・タロウズさん(医療通訳)
ベフダード・ハミーディーさん(医療通訳)
マフムード・バジャ・ベフラミさん
(一般通訳・ロジスティック)

 

●AMDA活動経過報告

12月27日 小西さんパキスタン・クエッタを出発。
12月28日 被災地、バム市に到着。各関係機関との調整を開始するとともに、医療品などを含む支援物資を仮設救護所へ提供しました。AMDAの医療救援チームは12月29日の午後3時ごろ、テヘランに到着し、各関係機関との協議を経て、31日から現地での医療支援を開始しました。
12月31日 ケルマン州保健科学局からの依頼で、州立総合病院ICU病棟一般病棟で医療支援。
1月1日 バム・バラヴァト両市内で医療支援。
1月2~9日 バ ム市中心の低所得者地区において、巡回診療サービス。9日間の巡回医療サービスで延べ300余人の被災者に対しての診療を実施しました。被災者のほとんど がこの震災で家族を亡くし、たくさんの人たちが大きな精神的ダメージを受けていました。そのため診療内容は、震災による受傷・冬場のテント生活からくる体 調不良・精神的ダメージなど多岐にわたりました。
1月12日 被災地が落ち着きを取り戻しつつある事から、日本から派遣した医療救援チームの帰国を決定。イラン政府保健科学省に活動報告を行う。長期の診療に要する医薬品、医療器材などを現地医療機関などに提供。
1月13日 在イラン日本大使館ほか関係機関に活動報告、協力のお礼に訪問。また、今後の協力体制のあり方について協議を行う。
1月14日 本部から派遣した医療救援チームは、テヘランを出発。
1月15日 関西空港に到着。
1月16日 イラン南東部地震・AMDA緊急救援医療チーム帰国報告会 記者会見
 
バスの中にて(提供:AMDA)
診療車 (提供:AMDA)
細村医師とDr.Zahra(提供:AMDA)


AMDAの今後の活動について
被災地は緊急事態から落ち着きを取り戻しつつありますが、まだ、市民の生活は回復のめどがたっていません。これからも、支援が必要と考え、AMDAの連携する団体・医療者グループを通じ、被災者の支援を継続していきます。

UNHCRへの支援金の提供と支援報告

イラン地震募金~UNHCRを通してイランの被災者の人々へ~
みなさまから寄せられたイラン地震の募金は、UNHCR(国連難民高等弁務官、東京)を通して100万円をイラン地震の被害に遭われた人々へ届けることができました。
今回の地震では、イランの難民キャンプにいるアフガン難民の方々を支援していたUNHCR現地事務所が、地震直後に被災地のバムで救援活動に入りました。 今回の緊急支援では、UNHCRは14万ドル(約1,500万円)かけて、テント1,000張、マットレス3,000枚、毛布10,000枚を寒さに震え る被災者に配布されたそうです。

地球村としては、アフガン難民支援を続けてきた事もありUNHCRを通して皆様の善意をイランの人々に届けることになりました。
贈呈式には、UNHCR駐日地域代表のPirkko Kourulaさんと副代表の浅羽氏が同席をし、イラン地震での支援活動についてお聞きできました。
UNHCRでは、被災者の救援や物資を運ぶためにトラックを出したそうですが、そのトラックは悲しいことに予想とは違った仕事もしなければなりませんでし た。「そのトラックは、人々の荷物を運ぶためではなく、どのトラックも死体の山を運ばざるを得なかったことがとても残念でした。」と話されていました。今 も尚、被災者の方々は住む家もなく途方にくれる日々を送っています。

また、今後のUNHCRと地球村との協力関係などについてもお話できました。
UNHCRは、世界中で難民を支援する国連機関ですが、日本の人々にも世界で起きている難民についての問題を知っていただき支援していただきたいとのお話 でした。地球村は全国ネットで活動をしているならぜひ、UNHCRの情報もみなさんにお伝えしてほしいとお話されていました。
また、UNHCRの行なっている支援スタッフの訓練ワークショップや国連とのパートナーシップを組んでいるNGOとのミーティングへお誘いいただきまし た。これからもUNHCRとの協力し合いながら民間レベルでの国際支援を続けていけることを願っています。
私たちが世界の人を思いやる気持ちが、たくさん集まれば多くのことを可能にします。世界中の人々が平等で平和な世界を作っていくためにも、皆様からのご協力をお願いしたく思います。
尚、今回のイラン地震を教訓に地球村としてもアフガニスタン以外にも『国際協力基金』を創設いたしました。今後は、こちらの方への寄付をよろしくお願いい たします。皆様本当にありがとうございました。


イランの様子


左より、
国連難民高等弁務官 日本・韓国地域事務所(UNHCR)副代表
浅羽 俊一郎氏
国連難民高等弁務官事務所 日本・韓国地域代表
ピルコ・コウルラ氏
ネットワーク『地球村』東京事務局長
萩野 志喜子氏
ネットワーク『地球村』東京事務局・アフガニスタン担当
植木 宏氏
郵便振替 口座番号:00910-0-240285
口座名義:
ネットワーク地球村国際協力基金

全国の募金活動報告

イラン震災支援街頭募金活動
Date: 2004/02/10(火)
●引き続き イラン震災支援街頭募金を実施いたしました。 募金をしてくださった皆様、街頭で募金活動をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 

弘前(提供:陸奥新報社)




郡山(仙台のメンバーと)

郡山

仙台
■■全国一斉街頭募金・参加地域 ■■
地域 場所 街頭募金日
北海道札幌 札幌大通り三越前 1月25日
福島県 郡山駅 1月25,26日
宮城県 仙台駅西口 東宝映画館前 1月24,28日
新潟県新潟 新潟市・古町十字路 1月25日
奈良県奈良 西大寺駅北口奈良ファミリー
2階東出口
2月1日
愛媛県南宇和 フジ南宇和店前 1月25,26日
     
イラン大震災支援募金は2004年2月末をもって一応の締め切りとさせていただき、 それ以降は「地球村国際協力基金」として活用させていただきたいと思います。 ご協力よろしくお願いします。
(下記、郵便振替での募金受付も行っております。)

郵便振替 口座番号:00910-0-240285
口座名義:ネットワーク地球村国際協力基金
Date: 2004/01/20(火)
●1月17日全国一斉イラン震災支援街頭募金を実施いたしました。

~阪神淡路大震災から9回目の1月17日に~

この阪神淡路大震災から9年目の1月17日を中心に、
思いを込めて全国一斉でのイラン震災支援街頭募金を行いました。



新潟

福井

碧南

練馬

土岐

神戸

三原

福山

 

■■全国一斉街頭募金・参加地域 ■■
地域 場所 街頭募金日
北海道札幌 宮の沢駅周辺 17,18日
青森県弘前 JR弘前駅前 17,18日
秋田県秋田市 駅前 12日
新潟県新潟 新潟市・古町十字路 10,14~18日
福井県 福井駅 4日
栃木県宇都宮 宇都宮市、オリオン通り西入口 11,12,17日
東京都練馬 東京・西武池袋線練馬駅南口 10,18日
愛知県名古屋 金山駅 5,11日
  栄三越 11日
愛知県碧南 碧南中央駅 5日
  名鉄西尾駅 8日
  名鉄・JR刈谷駅 10日
  名鉄知立駅 15日
  JR安城駅 17日
岐阜県土岐 バロー土岐店 18日
大阪府大阪 天王寺駅東口 17~23日
大阪府堺 堺東高島屋前 17日
奈良県奈良 近鉄西大寺駅北口 17日
兵庫県神戸 R三ノ宮駅中央口北側 2,4,18日
島根県松江 JR松江駅 9,10,17日
岡山県倉敷 JR倉敷駅 17日
広島県三原 ジャスコ店内 17日
広島県福山 福山天満屋正面入り口前 17日
高知県高知 中央公園北口帯屋町パラソル前 11日
長崎県長崎 長崎市、浜市アーケード交差点 17日

倉敷

会計報告

イラン大地震支援募金の会計報告
平成16年5月20日現在

2003年年末から皆様にご協力いただきましたイラン大地震支援募金の
会計報告につきましては、国際協力基金会計報告としてご報告させていただいておりますのでこちらをご覧くださいますようお願いいたします。

国際協力基金会計報告

※なお『地球村』では、引き続きアフガニスタンを始めとする 国際支援活動への募金をお願いしております。 「地球村国際協力基金」への募金、ご協力をよろしくお願いいたします※郵便局に備え付けの用紙をご利用ください。
郵便振替 口座番号:00910-0-240285
加入者名:ネットワーク地球村国際協力基金

リンク

関連サイトへのリンク
■特定非営利活動法人アムダ(AMDA)
・・・国際的な緊急医療支援NGO

■UNHCR Japan (国連難民高等弁務官事務所)
・・・国連機関(本部:ジュネーブ)


お問い合わせ:
NPO法人ネットワーク『地球村』大阪事務局
〒530-0027 大阪市北区堂山町1-5 大阪合同ビル 301号
tel:06-6311-0309 fax:06-6311-0321 email:office@chikyumura.org

 

募金のお願い

ネットワーク『地球村』の活動は、みなさまの会費とご支援によって支えられています。
また、各種募金への協力もよろしくお願いいたします。