【環境トピックス】事故相次ぐ仏の原発関連施設 (毎日新聞8/17など)
電力の約8割を原発に依存するフランスで7月、原発関連施設の放射能漏れ事故が3件相次いだ。①ウラン溶液が1万8700㍑河川に流出。②廃液処理場のパイプが損傷し、放射性物質数百㌘が漏れた。③運転停止中の原子炉配管から放射能物質が漏れ、従業員100人が被ばくした。事故原因は、設備の故障と人為的ミスが重なったことだった。①の事故後、住民に通知されたのは15時間後だった。その間多くの住民が生水を飲んだとされる。専門家によると「ウランの放射能は数年かかって免疫組織に悪影響を与える恐れがあるので、今症状が出なくとも安心できない」と指摘している。
原発はCO2削減の切り札とも言われているが、人為的ミス、大地震、コンピュータの誤作動でも大事故の可能性があり、一度起きると核兵器に匹敵する被害が予測されています。ドイツ、スウェーデン、デンマークなどの環境先進国では、原発は全廃することを決めています。日本は地震大国でありながら現在55基、建設中3基、今後10基増やす計画を持っています。安全な再生可能エネルギーへのシフトが必要です。(『地球村』事務局)