巻頭言

【巻頭言】日本が変わるチャンス

福田総理の突然の辞任で、総裁選挙、解散、総選挙・・・
今後どうなるのか、どうすればいいのでしょうか。
総選挙を考えるには、日本の現状と今後を知っておく必要があります。

日本の政治には、他の国にはない大きな問題がありそうです。

★政権が60年間続いたことによる、さまざまな矛盾や問題点
1.農業政策、食料政策の失敗(自給率は主要国で最低)
2.エネルギー政策の失敗(自給率は主要国で最低)
3.巨大な公共事業(公共事業費、主要国で突出)
4.不正と腐敗(年金問題、裏金、特定業者との癒着)
5.環境問題(前に進まず骨抜き、意識が低い)
6.軍備強化(憲法改正、日米軍事同盟の強化)
7.政界、財界、官僚の癒着
以上は、現政権の長期政権の結果だから、現政権では改めることは困難。

★官僚政治
年金問題や、裏金、カラ出張、隠し金など多くの不正なども、
長期政権の結果だと考えられます。
変化がないことで、怠慢、マンネリ、腐敗が進む。
改革をしようとしても、官僚(役人)が現場で強く抵抗、妨害。
法律ができても、それを骨抜きにするケースが多い。

★天下り
政治家や官僚のOBが、業界や行政法人、監視機関に天下り(再就職)して、
業界の便宜を図るケースが少なくない。
高給をとり、数年ごとに天下り先を変え、退職金を受領するケースもあります。
これは不正であり、税金の無駄遣いです。
実際に、数千名の天下り(数百の行政法人、数百の企業)によって、
どれだけの税金の無駄があるでしょう。
すぐにも改めないといけない問題ですが、長期政権の下では、
政界、財界、官僚の癒着によって、この「天下り」は、改められないのです。


★主要国は、二大政党などの政権交代で軌道修正をしている
アメリカ    民主党と共和党
ドイツ     社会民主党と民主同盟
イギリス   保守党と自民党
フランス    国民運動連合と社会党
カナダ     保守党と自由党
イタリア    連合と自由の家
韓国       ハンナラ党と統合民主党

ロシアと中国など社会主義の国や、独裁政権、軍国政権の国は、
国全体が一つの主義(政党)ですから、二大政党もないし政権交代もありません。
これらの国では、政権が変わることはクーデター(革命)なのです。
そういう意味では、日本も60年間、一つの主義だったと言えます。
60年間、日本は、「経済優先、GNP拡大主義」だったと言えるでしょう。

★経済優先、GNP拡大主義の結果
再度書きますが、必然的に下記の問題が起こりました。
1.政策、食料政策の失敗(自給率は主要国で最低)
2.エネルギー政策の失敗(自給率は主要国で最低)
3.巨大な公共事業(公共事業費、主要国で突出)
4.不正と腐敗(年金問題、裏金、特定業者との癒着)
5.環境問題(前に進まず骨抜き、意識が低い)
6.軍備強化(憲法改正、日米軍事同盟の強化)

★改革には、政権交代が必要
現状の問題を解決、改革するためには、総選挙で政権交代が必要です。
「現状の政治は嫌だけど、どの党も頼りない」ということで票が分散すると、
現状のまま、政治は変わりません。