地球は今

【地球は今...】+6℃ の 世 界

長期に安定してきた気温が、急速に上昇しています。その原因は大気中の二酸化炭素濃度の増大であり、化石燃料の大量消費(燃焼)です。
便利快適な生活は大量の二酸化炭素を排出します。豊かな暮らしをしている人は、貧しい暮らしをしている人々の10倍、自然の中で生活をしている人々の100倍排出しています。平均気温が上昇するとどんな現象が起きるのでしょうか?+6℃に向かう世界を一緒に見てみましょう。(『地球村』事務局)



●今後の気温上昇の予測
 
国連IPCCの報告では100年後に最大6.4℃上昇することが予測されています。現在は、産業革命(1800年代)以前に比べてすでに0.74℃、平均気温が上昇しています。







 ●+1℃の世界

・地球温暖化が進むにつれて、より厳しい干ばつがこれまでにない広範囲で起きます。現在は地表の3%  で起きている非常に厳しい干ばつが、30%まで広がり、陸地の3分の1から淡水がなくなります。

・野生生物のすみかが激減し、すでに絶滅危惧種に指定されている生物は絶滅の可能性があります。熱帯地域の野生生物(65種)のうち、63種の生存条件を満たす環境が3分の1に減少し、世界中でそこだけという特殊な生態系を作っている場所では壊滅的な状況になります。


●+2℃の世界

・欧州で2003年に熱波のため、平年に比べて平均気温が2.3℃上昇しました。このとき、欧州全体で熱波による死者は2~3万人、穀物の被害は120億ドル、森林火災や渇水が各地で報告されました。この状況が毎年、起きるのと同じことになります。

・地球平均で(2050年までに)2℃上昇すると、北極地方では3~6℃気温が上昇します。10年で1℃の上昇は、動植物の適応能力を上回っています。海氷の消失、生態系の激変、グリーンランドの氷床の融解など劇的な変化が起きます。

・インド、アメリカ西海岸などでは熱波や干ばつが多発。アフリカでは29カ国で乾燥等により穀物が不作となり、飢餓が生じる危険性がさらに高まります。一方、バングラディシュなどでは洪水がこれまで以上に多発します。

・2050年に世界の平均気温が2℃上昇するまでに、100万種以上が絶滅し、全生物種の3分の1が絶滅危惧となります。何百万年もかけて進化してきた生物種が数十年で絶滅。地球史上6番目の大量絶滅が起きることになります。

●+3℃の世界

・アフリカ北部では砂漠(サハラ砂漠、カラハリ砂漠)が拡大します。

・中国では、主要農作物(米、小麦、トウモロコシ)が40%収穫減となり、農業生産が崩壊。中国の人口は、15億人になると予測されており、人々は飢餓に苦しむことになります。

・西オーストラリアでも乾燥が進み、農業生産が不可能になりオーストラリアの小麦生産は激減。他の熱帯、亜熱帯地域も干ばつや飢餓の危機に直面し、何十億人もの人が危機的な状況におかれます。

●+4℃の世界

・欧州南部は砂漠化し、東欧でも雪がほとんど降らなくなります。アルプス地方など降雪が水源となっている河川では夏場の水不足が深刻化し、干ばつが多発します。一方、欧州中央部と北部では豪雨の被害が増加します。

・オーストラリア東部では、巨大サイクロンの発生による被害は深刻となります。

・南極大陸のロス棚氷、ロンネ棚氷などが融解して、南極大陸の10分の1の氷量がある西南極氷床が融解や崩壊し、急激に数メートルの海面が上昇します。

・シベリア地域の永久凍土層が溶け、二酸化炭素やメタンガスが放出されれば、平均気温を+4℃で安定化させることは不可能になります。

 ●+5℃以上の世界

・両極は氷結せず、両極端な乾季と雨季がある世界になります。

・海水温が上がれば、海底のメタンハイドレードが気化しさらに地球温暖化が進みます。


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気温の上昇    私たちの行動
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1~2℃    早急に産業革命以前の排出量に戻す(現実的に困難)
3~4℃    先進国も途上国も環境を優先し、最大限努力
5℃       先進国は環境を優先、途上国は経済を優先
6℃       先進国も途上国も、このまま経済優先で進む

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以上は、下記の参考資料「+6℃地球温暖化最悪のシナリオ」を元に要約したものです。
全世界の人々が最大限の努力をすることで、子供たちに未来を残すことができるのです。

【参考】
  書籍 「+6℃地球温暖化最悪のシナリオ」(ランダムハウス講談社)
  DVD 「+6℃地球温暖化最悪のシナリオ」(日経ナショナルジオグラフィック社)



【できることからはじめましょう】

・意思表示をしよう
  日本国内に気候保護法を制定しようと「MAKE THE RULEキャンペーン」が署名
  活動を行っています。ぜひ参加してください。 http://www.maketherule.jp/

・家庭で省エネ、節ガス、節電を心がけよう。

・自動車などの利用を控えよう。