環境トピックス

【環境トピックス】原発の周辺で小児白血病の多発を立証  (ドイツ環境省報告)

ドイツ政府の研究により、原発の立地周辺で5歳以下の子どもが白血病にかかるリスクは、原発と居住地の距離が近いほど増加することがはじめて科学的に立証された。約23年間にわたり、ドイツ国内の16ヶ所の原子力発電所周辺に住む子どもたちを対象に発症した小児がんと小児白血病について、原発サイトから子どもの居住地までの距離と疾病発症の相関関係が調査された。原発から5km以内で、全小児がん、小児白血病とも他の地域と比べて高い発症率を示している。合計6327例のうち、全小児がんの発症数が77例、発症率は1.61倍、小児白血病は発症数が37例、発症率は2.19倍となり、これらは有意な結果で、統計的に高い発症率であることが明らかになった。