環境トピックス

【環境トピックス】両極の氷の融解と海面上昇の予測が上方修正 (3/11AFP、3/19ロイター、4/4共同)

アメリカ海洋大気局(NOAA)とワシントン大学の研究チームは、地球温暖化の進行により、30年以内に北極の海氷が完全に消滅するとの予測を発表した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書の「今世紀後半までに消滅との予測」よりも早く現実になるとしている。また、ドイツの気候変動ポツダム研究所の気候専門家は、世界各国が今後、何らかの方法で地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出を劇的に削減したとしても、「最も上昇しない場合」で約1メートルの上昇。ペンシルベニア州立大など米国の研究チームは、南極の海水気温が5度上昇すると南極西部の大規模氷床が解け、世界で海面が最高5メートル上昇する可能性があると相次いで発表しており、いずれも2007年のIPCC報告での予測値を大きく上回っている。