巻頭言

【巻頭言】本気で裸踊りを

本気って、「本当の気持ち」ということですが、あなたは今、本気で生きていますか。

毎日の生活が、その積み重ねが、自分の人生を作って来たのです。
今の自分の人生は、誰か他人が決めたわけではなく、誰かが与えてくれたわけでもなく、間違いなく、自分が作って来たものです。
たとえ、金持ちの家に生まれようと、失敗して破産するのも自分だし、たとえ貧しい家に生まれようと、努力して大金持ちになるにも自分次第です。
たとえ、「人にだまされた」とか、「人に助けられた」ということがあっても、それもまた、「なぜ、だまされたのか」「なぜ、助けられたのか」ということを探っていくと、そこに自分の選択、自分の原因、責任が見つかります。
運不運、幸不幸も、単なるサイコロの目ではなく、自分が選んでいるのです。
恵まれた家庭、恵まれた体格、恵まれた容姿、恵まれた交友関係というものも、それを生かすか、生かさないかは、その人次第なのです。

★「できる魔法、できない魔法」(私の講演テーマ)
人は、誰でも魔法が使えます。
「できる人」も「できない人」も、実は、魔法を使って夢を実現しています。
ただ、その魔法の中身が正反対なのです。
「できる人」は、成功、成功へのステップ、成功への努力、それに必要な準備をイメージして、「成功するぞ」という魔法を自分や周りの人々にかけています。
「できない人」は、失敗、失敗に至る多くのつまずきや妨害、失敗の原因をイメージして、「失敗するぞ」という魔法を自分や周りの人々にかけるのです。
※『引き寄せの法則』(マイケル・J・ロオジエ)、『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)などでも指摘している。

★「なんとなく」
ほとんどの人がなんとなく生きているのではないでしょうか。
私は、毎日多くの人と出会い、話や講演をします。
毎日、実に多くの人が、なんとなく話や講演を聞き、なんとなく驚き、なんとなく考え、なんとなく気になったまま、なんとなく以前のまま、変わりません。
社会のことも、世界のことも、地球のことも、自分のことも、同じなのです。
でも、そんな生き方でいいの? そんな生き方で満足?
私は、そういう思いがとても強いのです。

★「本気」の方が素晴らしい
「本気」って「本当の気持ち」です。毎日、本当の気持ちで生きることって楽しいですよ。「本気」も「なんとなく」も人によって違うと思いますが、間違いなく「なんとなく」より「本気」の方が、努力がいると思います。
たとえば、私は可能な日には、トレーニング(ランニング)をしています。
ランニングはいつも本気です。本気でないと1時間、2時間は走れません。
正直、いつも、つらくてつらくて止まりたくなります。
私の場合、時速8キロは余裕、時速9キロはいい感じ、時速10キロはしんどい、時速11キロはきつい、時速12キロは悲鳴を上げる、時速13キロは短時間ならなんとか走れる・・・というように「本気」にも、いろいろあります。
当然、目標が高いほど、努力も大きくなり、苦痛も疲労も大きくなります。
しかし、得られる満足も、確実に大きくなるのです。
スポーツマンでも、冒険家でも、芸術家でも、職人でも、つねに新たな記録にチャレンジしています。チャレンジは楽しいのです。血が騒ぐのです。
それが、自分のためだけではなく、多くの人に関わることならなおさらのことです。世の中を変えることに関わるなら、なおさらのことです。
本気になれば、自分が変わり、周りが変わり、社会が変わり、世界が変わるのです。

★「なんとなく」から「本気」へ
ワークショップは、この「本気」への転換として最も効果的な場です。
参加した人の大部分は、ショックと感動の中でこのことに気付き、転換が始まります。ぜひ、おいでください。

★裸踊り
あるイベントで、私は「社会を変えるには、なにが大切か」について、次のような話をしました。

  社会を変えるのは、1人で裸踊りを始めるのと同じだ。
  初めは、笑われ、馬鹿にされ、無視される。
  しかし、それでもやり続けること。
  たとえ苦しくとも、楽しそうに。
  決してあきらめないこと。
  やり続けることで、必ず共感する人が現れる。
  そこで安心してやめないこと。やり続けること。
  すると、もっと多くの人が参加し始める。
  それでも安心してやめずに、やり続けること。
  すると、どんどん輪が広がり、ついにみんなが参加する。
  社会運動は、その最初の一人の熱意と情熱なんだ。

その「裸踊り」の映像、ぜひ、ごらんください。
きっと感動するでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=OVfSaoT9mEM