環境トピックス

【環境トピックス】信濃川のダムを解放 自然よみがえる (2月22日 東京新聞)

新潟県十日町市にある宮中ダムが開かれ、日本一長い信濃川がよみがえりつつある。JR東日本は1939年からここで発電を開始したが、長年にわたり記録を改ざんし、取水量や放流量が適正であると見せかけ、下流への放流義務を守らず、違法に取水していた。それが一人の環境推進派市議の働きかけにより、国土交通省が調査し、JRの水利権は昨年三月に取り消された。
かつてはアユやマス、ウナギがたくさん泳ぎ、手づかみでも魚がとれるほどだったが、ダムによりそれらは姿を消し、漁業も成り立たなくなっていた。今回の開放により石河原だった川に水が戻り、昨秋には160匹以上のサケの遡上を確認した。JRはいまだ取水再開を目指しているが、地元や自然保護関係者からは完全撤去を求める声まで出ている。


この事例に学び、日本各地で公共事業見直しの一つとしてダム建設中止などの動きがさらに広がり、「コンクリートから自然再生へ」とマインドチェンジしていくことが望まれます。(『地球村』事務局)