巻頭言

【巻頭言】はげまし

いま一番書きたいのは「はげまし」について。
たぶん私自身、毎日のトレーニングの中で、一番大切だと実感しているからでしょう。

苦しんでいる時、一番大切なのは「はげまし」です。
そんなこと当たり前で誰でも知っていることですが、はたしてどれだけ本当にわかっているでしょう。どれだけ実践できているでしょう。
言葉として知っているだけではだめです。実践しないと意味がありません。

★ 「がんばってね、応援しているからね」
やる気があるが疲れている場合には、こういうシンプルなエールが効果的です。
私はトレーニングの時、毎回、自分のエールに助けられています。
笑顔で、元気に声をかけることです。

★ 仲間がいるということ
弱気になったとき、仲間がいる、というのは大きな励ましになります。
「私がついてる!」「見守っている!」「一緒にやっていこう!」という声かけは、とても勇気がわきます。

★ 信頼しているということ
自分に自信を無くした人、自棄(やけ)を起こしている人に対して、
「信頼しているよ」「信じているよ」「どんなことがあっても味方だよ」
という言葉は、立ち直るきっかけを与えます。

★ ポジティブに転換(陽転思考)
もう半分しかない ⇒ まだ半分ある!
失敗するかもしれない ⇒ 成功の可能性がある!
たったひとり  ⇒ なにごとも一人から始まる! 必ず仲間が増える!

★ 「それでいいんだよ」
 絶望状態のとき、この一言は、大きな安心を生みます。

★ 黙ってほほえむ、黙ってうなずく
 温かい気持ちで見つめられると、人はとても安心します。

★ スキンシップ
 手をつなぐ、手を握る、腕を組む、肩を組む、ハグする、抱きしめる。
● いま社会が抱えている重要な二つのケース

1. ボケについて (ボケという言葉は認知症と置き換えてお読みください)
歳をとるとボケが始まります。
特に、親が歳をとってボケが始まると、
「お母さん!さっき食べたでしょう!」
「お義母さん!きのう言ったでしょう!」と、
ボケた実母や姑さんに怒鳴ったりするケースがありますが、それはむしろ、
実母や姑さんではなく、すでに自分がボケている証拠です。
ボケている人に「ボケている」と言うのは、
不治の病の人に「不治の病」と言うのと同じ。
死にかけている人に「死にかけている」と言うのと同じ。
片方の目が見えない私に「片目」と言うのと同じ。
言われた人は、とても悲しいのです。
「ああ、そうだったね」と、まずは受け止めましょう。
それだけで人は安心するものです。
アルツハイマーの親が幻影を追っていれば、自分もそれが見えているように
「ああ、おじいちゃんが帰って来たね」とイスを持ってくればいいのです。
 
2.AC(アダルトチルドレン)について
ACは、元はアルコール依存症の親によって、無視されたり暴力を受けたりしたことで心に傷を負い、社会的対応(コミュニケーション、意志表示など)ができない心の病です。
その後、アルコール依存症に限らずさまざまな理由で、親から無視されたり、暴力を受けたことによって起こる心の病に拡張され、さらに、教育熱心な家庭で起こる過剰な関わりや支配による心の病にも拡張されました。
元は貧困家庭が要注意とされましたが、最近はむしろ、教師、医師、教授などや高額所得者、社会的立場の高い家庭で多く起こることが知られるようになりました。

★ ACは治る
ACは心の病ですが、病ですから適切な処置をすれば治ります。
①まず自身が、そのことに気づく
②過去の経過(原因やプロセス)を理解する
③自分と対話する、自分を認める、自分を受け止める
④原因を認める、相手を許す
⑤なりたい自分、ビジョンを明確にする
⑥チャート、航海日誌で取り組む

いまの社会、皆が抱えている悩みについて、「はげまし」として簡単に書きました。
紙面が足りないので、また機会があれば、詳しく書きたいと思います。