【環境トピックス】温暖化で減少するコメ生産量(全米科学アカデミーの報告書より)
国連食糧農業機関(FAO)などは、中国、インド、フィリピンなど、世界の米の90%以上を生産している6つの主要な米生産国で、1日の最高、最低気温の上昇が稲に与える影響を調査した。その結果、夜間の気温上昇が収穫量の減少を招いていることが全米科学アカデミーの報告書で紹介された。
日中の気温が高くなり過ぎると収穫量が減少し、夜間の気温上昇により、さらに収穫量が減少することが予測され、過去25年間の気温上昇により、一部の主要産地では収穫量がすでに10~20%減少している。アジアでは米を主食としていることから、貧困や飢餓に陥る人が増大することが懸念されると報告されている。