【環境トピックス】世界の地下水 毎年琵琶湖10個分消失(アメリカ地球物理学連合)
現在、世界の地下水は急激なスピードで失われており、年間消失量は過去40年間で約2倍になったことがオランダの大学などの研究チームにより発表された。研究チームは、40年間の降水量、気温、蒸発量、気象データ、農業の水需要の量などをもとに、地下水の消失量を推測した。その結果、地下水の年間消失量は283立方キロメートルで、この水量は琵琶湖10個分に相当することが分かった。また、地域別に見ると、インド北西部、中国北東部などの新興国の人口急増地域や、アメリカ中西部の穀倉地帯で顕著な結果が出ていると報告されている。
世界の地下水には、水が補給される帯水層と補給されない化石帯水層があり、アメリカ中西部などは化石帯水層で、気候も乾燥しています。この穀倉地帯の貴重な水源である化石帯水層が失われることになると、アメリカの穀物生産だけでなく、日本の穀物輸入への影響は計り知れません。(『地球村』事務局) |