環境トピックス

【環境トピックス】CO2輸入大国 日本(全米科学アカデミーの報告書より)

アメリカのシンクタンク、カーネギー研究所は、日本が輸入した中国製品の製造過程で排出されたCO2は2億8400万トンになると発表した。研究所は、世界113カ国を対象に、家電製品や衣料品など57分野での生産に伴うCO2排出量を調べた。そして、製品の最終消費国を貿易統計などから割り出し、製品の移動先にCO2も移動するとみなし、CO2の輸出入を集計した。その結果、CO2の輸入が輸出を上回る量が最も多かったのはアメリカの6億9900万トンで、日本はアメリカに次ぐ世界第2位のCO2輸入大国であることが分かった。一方、中国は輸出が輸入を11億4700万トン上回り、これは日本の国内排出量約12億トンに匹敵すると報告されている。

日本が輸入している冷凍食品の6割、ハイテク製品に必要なレアアースの9割、衣類の8割が中国からの輸入です。中国からのCO2排出量が増加しているのも事実ですが、食料品や鉱物、衣類など、私たちの生活は中国からの輸入に依存して成り立っており、中国のCO2排出量増加の原因の1つになっています。(『地球村』事務局)