【環境トピックス】温暖化・海洋汚染などで漁獲量減少(10月21日共同通信ほか)
国連環境計画(UNEP)は、地球温暖化や海洋汚染、乱獲などの影響で2050年頃には海の生態系の変化が顕著になり、世界のほぼすべての海域で漁獲量が減少し、小さい魚しかいなくなると発表した。UNEPは世界を18海域に分けて分析し、温暖化が進行すると、水産物やサンゴ礁などに重大な影響が生じ、漁業や観光業などに数兆円規模の悪影響が出ると警告している。
一方、インド洋と東南アジアのサンゴ礁が、過去最悪のペースで死滅している可能性があることがオーストラリア研究会議とオーストラリアの大学の調査で明らかになった。インド洋のセーシェル諸島からフィリピンに至る海域で、水温の上昇によるサンゴの白化現象が広がっており、影響を受けた海域では、サンゴ礁が海底を覆っている割合が50%から10%に減少する可能性があるとして、漁業や観光業に影響を及ぼすことが報告されている。
日本は世界の漁獲量の約10%を輸入している輸入大国です。海の生態系が変化して漁獲量が減少すると、私たちの食生活にも大きな影響があります。(『地球村』事務局) |