アメリカ航空宇宙局（NASA）は、世界各地の大きな湖の水温が地球温暖化の影響で、過去25年間で上昇したと発表した。NASAは、地表温度の変化に影響を受けないように、面積が500平方キロメートル以上で、水が豊富、海岸線からも十分離れている湖を選び、衛星データを用いて世界167の湖の表面温度を測定した。その結果、表面温度が最も急激に上昇し続けていた地域はヨーロッパ北部で、アメリカ南西部やシベリア東部、モンゴル、中国北部でも上昇傾向が見られ、表面温度は10年間で平均0.45℃上昇し、10年間で1℃上昇した湖もあることが分かった。この結果は、地球温暖化に関連した気温の変化と一致しており、水温のわずかな変化でも湖の生態系に悪影響を及ぼす可能性があると報告されている。